最 後 の 秘 密【地縛少年花子くん】【男主】

「アタシの想い人」 ページ24

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「……それがアンタと八番目の過去だって言うの？」

「左様でございます」





「────まるで宗教ね……」







まるで教徒のように洗脳され、操られているみたいだとヤコは思った。しかし楽無は満更なようで薄らと笑うだけだった。







「別に私は宗教でも何でも良いのです
あの御方の為ならば……」




鼓膜に劈くほどカナギリ声が境界内に響く。その物凄い勢いに、脚に力を込めていなければ吹き飛ばされそうだ。無意識に瞑っていた目を開けた、









(…ヤ、……コ…──ヤコ！)






「ッ！？………ミサキ、！！？」









何故か…もうこの世には居ないはずの想い人(ミサキ)が目の前に居る。ただ、幽霊のように足元は消えてしまっているが…。






(ヤコ、あの烏天狗の弱点は頭……脳だ)



「……待って、ミサキ！！どうして貴方はココにっ……！！」







ミサキが楽無の頭に指をさすが、そんなことさえも考えられなかった。アタシの会いたかった人が目の前に居る…例えそれが幻だったとしても！！



だけどミサキは悲しそうに微笑むだけで、私の問いには答えなかった。アタシの頬に手を重ねるが、すり抜けてしまった。









(大丈夫…大丈夫だ。ヤコならやれるから……ヤコなら、あの子たちを守れるから……)





(あの烏天狗を救ってあげて)









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岬先生の口調が分からなぁーい
ここの岬先生はピンチに陥ったヤコの幻想です。心の中のヤコが岬先生に装ってヤコ自身を鼓舞しています。(語彙力皆無☆)

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