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鬼舞辻無惨ー嘘 ページ41

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彼はとても厳しい人だ

亭主関白というやつなのだろう、命令絶対というやつだ





「今日は私との逢瀬の日です。」

「……、うるさいぞ」



「お出かけしないのですか?」
「眠い、やめる」




「わがまま言わないで下さい」
「……やかましい」







でもなんだかんだ流されて、結局家にいることになってしまう


久しぶりのお出かけ楽しみにしていたのに






「そうふくれるな、今日は一日お前と一緒にいてやろう」

「はい…」






そのまま私は朝餉の用意をする

彼は基本的に食が細いため、朝は珈琲のみだ


珈琲とやらはとても苦いのにどこが美味しいのかさっぱりわからない

やはり欧米の人の味覚とは不思議なものだ


でも匂いはとても良くて気に入っている




「おい、まだか?」

「まだ豆をひいてる途中です」






私が台所で作業をしていると、彼は決まって私の腰を抱きながら頭をグリグリと押し付ける



これがまた可愛いのだ、なんともいえない






「お湯を入れるので、気を付けてください」

「気をつけるのは貴様だ、女はすぐ怪我をする」





なによ、その女だからって舐め腐った態度は。と反抗してしまいがちになるが、怖いので何も言わない







「一日中家にいるのは珍しいですね、お仕事は平気なのですか?」

「あぁ、部下に任せてある」






部下も可哀想なものだ、私はこんな怖いお人が上司だったら働きたくないもの


珈琲を入れ終わり、机にカップを置いて注ぐ



私はしっかり食べる派なので、もぐもぐと無惨を見ながらご飯を食べる





「今日は暇になっちゃいましたね」
「たまにはいいだろう」



「楽しみにしてたのですよ、逢瀬」
「俺はお前と一緒にいればいつでも楽しい」





ふと彼から零れる甘い言葉に、私はいつも惚れ直してしまう


悶々とその言葉が頭の中で繰り返し再生され、ご飯を食べ終わった私は部屋でくつろいでしまう



本当は日向ぼっこがしたいが、彼はお日様に当たるといけない病気なのだ


だから部屋は常に締め切っており、暗い。



朝早くに起きて楽しみにしていた用事がなくなり、体が一気にだる重くなる



そのまま私は眠りについてしまった。






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廣岡唯 - しのぶさん愛しているぞ村田さん大好きだ (2023年4月2日 15時) (レス) @page17 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - kanaさん» はじめまして!こちらこそお読み下さりありがとうございます!きゅんきゅんしてくれて嬉しいです(*´`)最後の村田にこれからも癒されちゃってください! (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - ぱーむくーへんさん» お粗末さまです!拙い文章をお読み下さりありがとうございました(*´`) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - 初めまして!^^*完結おめでとうございます!(*´-`*)どのお話もキュンキュンしました(/ω\*)最後の村田さん,イケメンすぎました!(/// ^///) (2021年4月26日 22時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - 村田さぁぁぁぁん!!!イケメンが過ぎる。しゅきってなりましたありがとうございますごちそうさまでした (2021年4月17日 15時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒犬×96 | 作成日時:2020年3月19日 21時

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