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「なら、少し我儘を言ってもいいだろうか」
「うん、もちろん」
「その、膝を…貸してくれないか」
一瞬頭の思考が停止する
普段はかっこよく鬼殺隊として鬼と戦い、同期には尊敬され、人々から感謝をされる彼が
甘えてきてくれているのだ。
「どうぞ」
「…」
なかなか踏み出せずにいる彼は、膝を借りたはいいものの、どうしようと考えているのだろう
「ほら、おいで」
「うっ…」
痺れを切らした私は彼の頭を無理やり自分の膝に乗せた
彼の顔を私のお腹に向けている
「あとは何して欲しい？」
「あ、頭を……、」
そこから先を言うのが恥ずかしいのか、
私の腰に手を回してぎゅっと抱きしめたまま無言になる
「よしよし、撫でてあげよう」
思ったより柔らかい髪の毛だ
「いつも、お疲れ様」
「…っ、恥ずかしいからやっぱりやめよう」
「今更やめた方が恥ずかしいよ」
「うぐっ…」
私の服に顔を埋める錆兎
「男として、情けなぃ」
「私はいつもかっこいいと思ってる」
「Aにばかり頼って、俺は格好がつかなぃ」
私の服を握る力が強くなる、手をよく見ると、少し震えていた
「人は一人じゃ生きてけない、だから錆兎は私を頼る、それでいいの」
錆兎は、顔をあげて起き上がる
膝から起き上がった彼の顔は酒のせいで泣いた後の顔に見える
顔が赤くて、目元が潤んでいる
「んぅ…」
錆兎はそのまま私に口付けをした
「いつも、ありがとう」
「うん、」
「そんな顔をするな、かわいいな」
眠いのだろうか、眠そうにそう言って錆兎はちゅっと額にまた口付けをする
そして、膝に頭を乗せて私の腰を抱きしめた
そんな彼がかわいくて、つい頭を撫でてしまう
しばらく頭を撫でていると、彼から静かな寝息が聞こえてくる
「おやすみ、錆兎。」
彼の寝顔はなんとも無防備で、安心しきっていて
いつも漢の中の漢と言われている彼が自分の腕の中ではこうなってしまうのだと思うと
優越感に浸ってしまった。
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廣岡唯 - しのぶさん愛しているぞ村田さん大好きだ (2023年4月2日 15時) (
レス) @page17 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - kanaさん» はじめまして！こちらこそお読み下さりありがとうございます！きゅんきゅんしてくれて嬉しいです(*´`)最後の村田にこれからも癒されちゃってください！ (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
黒犬(プロフ) - ぱーむくーへんさん» お粗末さまです！拙い文章をお読み下さりありがとうございました(*´`) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 43c30b8faa (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - 初めまして！^^*完結おめでとうございます！(*´-`*)どのお話もキュンキュンしました(/ω＼*)最後の村田さん,イケメンすぎました！(/// ^///) (2021年4月26日 22時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - 村田さぁぁぁぁん！！！イケメンが過ぎる。しゅきってなりましたありがとうございますごちそうさまでした (2021年4月17日 15時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒犬×96 | 作成日時：2020年3月19日 21時
