この術式痛いよおおおお！！

飛び火！痛い！ ページ10

乙骨くんにとって必要だってのも正論っていうのも完全なる私の捉え方だから乙骨くん自身がどう思っているのかはわからないけど…



「呪いのせいか？’’善人です’’ってセルフプロデュースが顔に出てるぞ気持ち悪ィ」


「なんで守られてるくせに被害者ヅラしてんだよ」


「ずっと受け身で生きてきたんだろ」


「何の目的もなくやってるほど呪術高専は甘くねえぞ」



真希さんが乙骨くんの方を見ながらズバズバと今の乙骨くんにぶっ刺さる言葉を次から次へと放つ。これは私にも刺さる痛み…うぅ…目的なくてすいません…



「黙ってるけど、そこのお前はこいつがイジメられてるのを見てるだけだったろ」



「…」



え！？飛び火した！？真希さん完全にこっち向いて言ってる！私のことただ見てるだけの傍観者だっただろって言ってるよねその感じだと！！



これ印象最悪じゃねぇか！
傍観者ポジって真希さんが1番嫌いそうなポジだもんなぁ…どうしようこれじゃあ好感度が大気圏突破する勢いでマイナスになってしまう。それは私の心が無理。



相変わらず表情筋は死んでるせいでピクリとも表情変わってないけどめっちゃ傷ついてます。いや私の自業自得ではあるんですが…



「私はそういう奴が一番嫌いなんだよ、見てるばっかで何もしない」


「そんな奴なんかに背中を預けたくないね。仲良くする気もない」



ヤバい思った以上に嫌われている…だと！？
背中を預けたくない=任務でお前を助けない…ってコト？！



待ってくれ言い訳させて…！
乙骨くんとは何故か幼なじみなのに学校が違ったからどうにもできなかったっていうか…なんとかしようと思ったら原作が変わっちゃうからどうにも出来なかったっていうか…



違うわこういうとこが嫌いなんですよねごめんなさい！ハラキリしたほうがいいんですかね！？
てか五条先生はなんで何も言わねぇんだよ！アンタ楽しんでんだろこの状況！！教師としてあるまじきだぞマジ！



「ま…待ってよ！Aちゃんは傍観者なんかじゃないよ…！」



「…あ？」



えええ！？乙骨くん！？あなた何を…！？めっちゃありがたいんだけどここであなたに庇われちゃったら私の立つ瀬がないのですよ…！



「僕のことをたくさん助けてくれたよ、こんな僕なんかに生きてていいって言ってくれたよ！だから…だからAちゃんのことを悪く言うのは辞めて！」



…えええ！？な、なにそれ誰のセリフ！？！？
知らない知らない！！

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