この術式痛いよおおおお！！

重ねられても心は痛くない ページ43

でも一体誰と重ねてるんだろう。べつに結構誰でもいいけど可愛い人だといいな。



てか五条先生が他の人に重ねるって相当な事だよねいいな。アレだ、アニメでクマできた高専五条を見たぐらい新しい扉開いた感じ今してる。



でも私は深く考えない子なのよ。ということで考えても分からないことをウジウジ考えても仕方ないから思考を止めて風呂から出る。



朝風呂って新鮮だよね。


───


うーんと伸びをしながら廊下を歩いていると例のパンダによる呪言シーンが始まりそうだった。乙骨くんとパンダが二人並んで花に水やりをしている狗巻くんを見ている。



さてここで皆さん。このシーン私は狗巻くんのほうに行くべきか乙骨くんと一緒に話を聞くべきか。どうしよっかな



…決めた。原作に無いシーンを私は知りたい！ということで水道近くに置いてあったじょうろを引っ掴んで、水やり狗巻くんに近づく。



「とーげーくん、一緒に水やりしてー！」


「しゃけ〜」



パチパチと二回ほど瞬きをしたあとにっこり笑って狗巻くんは了承してくれた。笑顔が眩しい。



口元隠れててそれなら全部見えたら私は消し炭になるかもしれない。もしかして口元を見せないって縛りで破壊力上げてたりします？？



「…明太子？」


「あぁお風呂入ったからね！いい匂いするでしょ〜なんの匂いシャンプーだったかな…」


「しゃけ！いくら…高菜？」


「それだ棘くん！！よくわかったね！ポピーだ！」



はは…これで私の女子力が狗巻くんにすら劣るということがわかってしまった。いや！狗巻くんがたまたま花の名前に詳しかっただけ…だよね！？そうだと言ってよ！？



ショックを受けて目線を下にするととある花が目に入った。



マネッチア、だっけ？？めちゃくちゃマイナーだけど確か花言葉が…狗巻くんにピッタリだとかどうとか前世の友達と話してた覚えがある。でも正直パッと見ただの草に見えなくもない。



小さいけどあとで押し花にでもしようか。そう思い形を綺麗に保ったまま落ちているマネッチアを手に取ってポケットにいれる。マネッチアGETだぜ！



「昆布〜？」


「あ、ごめんね。なんでもないよ…って棘くんどしたのそのポット」


「…すじこ！」


「ん！？くれるのこの花？」


「しゃけ！」


「勢いすごいな！うん、そっか…ありがとう！」



うっわ綺麗なミモザ。めっちゃ黄色が綺麗。確かミモザってドライフラワーにしても良かったよね、今度しとこ。

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