辛いのは舌が痛いから ページ41
恐る恐る食べる乙骨くん。
しかし普通に美味しかったようであれ??という顔をしている。まあギョニソだからね…形が違っても。
皆の反応を眺めながら自分もたこ焼きを一口。食べて数秒で私はむせた。そしてその場にのたうち回る。
「辛いー!!唐辛子とカレー粉とブート・ジョロキア一緒に丸呑みしたくらい辛い!!真希ちゃんなにこれ!?」
「唐辛子とカレー粉とブート・ジョロキア一緒に入れたやつ」
「ウッソでしょ!?私格付けチェックの番組出れるかも!!」
「驚くの多分そこじゃないよ!Aちゃん!」
まさかまんま当てるとは…ていうか普通のスーパーにブート・ジョロキアなんて売ってないと思うだけどなんでそんなもの入ってるの!?
というかそんなことを言っている余裕が無いくらいに舌がヤバい。もはや焼け焦げてる勢いでヒリヒリしてる。
ブート・ジョロキアを舐めていたかもしれない。ごめんなさいブート・ジョロキア!人の名前みたい!
「うわぁぁぁん!憂太くん!水!お水ちょうだいー!」
「う、Aちゃんちょっと待って!し、しがみつかれたら取れないよ…!」
「冗談抜きで辛いんだよぉ!」
ガッシリしがみついて早く早くと急かす。ごめんね乙骨くん。
私のコップは今現在空。
だから本当なら自分で取りにいかなければいけないんだろうけど残念ながら私からは届きそうに無いところに水が入ったピッチャー。頼むから早くこの舌を冷やさせてほしい。
「…ツーナ!」
バタバタしていると目の前に水がたっぷり入ったコップが。どうやら狗巻くんが持ってきてくれたようだ。
「ップハッ!!あー…びっくりした…舌死んじゃったかと…ありがとうね棘くん」
「すじこ」
呆れたように笑ってこっちを見てくる狗巻くん。しがみついてしまったことを乙骨くんに謝ろうと乙骨くんのほうに向き直ったのだが何故か顔を手で覆っている。
「どしたの乙骨くん、しがみついたの怒ってる?」
「A、今はそっとしといてやれ」
「おう、そっとしていてやれ。絶対怒ってるわけじゃないからな」
真希さんとパンダに言われてしまえば仕方ない。とりあえず今あるたこ焼きを食べておこう。
「ていうか真希ちゃん謝ってよ!?なんであんなもの作ったのさ!」
「悪い、パンダにやるつもりだった」
「あターゲット俺だったのね」
「高菜?」
「もう痛くないから大丈夫だよ…」
そんな感じでタコパは大混乱を極めた。
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時