地雷ワードは痛い ページ39
そのまま材料やら器具やらの大荷物を持って乙骨くんの部屋まで進む。高専の中を歩けることが神なのに部屋にまで入れるとか感極まって泣きそう。
先導して歩いてくれていたパンダが立ち止まったので恐らくここが部屋の前なのだろう。しかしドアを開ける雰囲気がない。どした
「よしA、いーれーてって言いながらドアを開けるんだ」
小声でパンダに言われる。ま確かに私以外は手が完全にふさがってるし私が開ける必要があるか。よーし手汗を確認していざ。
コンコンとドアを叩きノータイムで声をかける。
「憂太くーん!いーれーてー!」
ガタガタゴトッッ!!
声をかけた瞬間部屋からものすごい音が聞こえた。中で一体何が起こっているんだ。一体どうした乙骨くんよ。
「どっどどどうしたの!?Aちゃん!?」
流石に躊躇してドアは開けれなかった。そしていーれーてー!と言ったのにどうしたのとはこれいかに。しかし答えない訳にはいかない。
「一年みんなでタコパしよー!憂太くんの部屋で!」
ガチャりとドアが開いた。
部屋の中今すごい気になるんだけど、どんな状態なのよ、あんな音したら気になっちゃうでしょ。
「あ、パンダくんに真希さんも…」
「残念だったな憂太」
「…パンダくん」
「幼なじみだけで話せなかったねー」
「そこじゃねぇだろ」
真希さんいわくそこじゃないらしいけどじゃあなんぞや。気にしなくていい?真希さんの高尚な頭脳を私ごときが気にするだけ無駄かな?
「つーわけでタコパするから入っていい?」
「ちょ、ちょっと待ってて…さっき色々落としちゃったから…」
「早くしろよー」
またパタンと閉じて乙骨くんが部屋に戻っていく。また何度か音がしたかと思うとドアが開いた。真希さん私のときはゆっくりでいいって言ってたのに…!
「どうぞ…!」
「うぃーす」
「あー意外とへんなもの置いてあんだな」
「本当!?真希ちゃんへんなものってなに!?」
「え!?まっ待ってAちゃん!」
一気に騒がしくなる部屋。
うーんいいな青春してる感がめっちゃある。すごくいい、嬉しい。語彙力なさすぎて泣ける。
ぐるりと乙骨くんの部屋を見渡す。やっぱり予想通り物が少ない。綺麗な部屋だな…私なんて漫画で溢れかえってたのに
でも確かにへんなキャラクターの置物とかあるな。なんだろ顔がみょーんてしてるアレめっちゃ面白い。こういうとこやっぱ五条先生の親戚だな(?)
449人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時