この術式痛いよおおおお！！

パワーという事実の痛み ページ35

オタクあるある、誰もいないところで誰かに共感を求める。誰に共感求めてるんでしょうね誰もいないのに。



「呪いを解くならまずは呪いを知らなきゃね」



にっこり乙骨くんにそう言う五条先生。乙骨くんはチラリとこちらを見てこう言った。



「あの、先生Aちゃんは今回一緒には行かないんですか？」



ほ？いや、確かにそうだな狗巻くんの術式は似たところがあるし確かに勉強になるかもしれない。



なのに行かないということは私の力量不足ということかな？動いていたとはいえずっと入院生活だったから仕方ないかぁ



「そうねぇ、Aにはやってもらいたいことがあるからちょーっと今回の任務は見送る感じかな」


「そうですか…」



しょんぼりした感じの乙骨くん。スゴく可愛いですね。私がいないことにそんなにしょんぼりしてくれるのめっちゃ嬉しい。写メ撮りたい



「頑張って！応援してるからね憂太くん！」


「Aちゃん…！うん頑張ってくるよ！」



目をキラキラさせて張り切った様子になる。なるほどこれが愛いというものか…てかやることってなんすか先生。



体術ですか、やっぱりゴリラ廻戦には体術がないと生き残れないっすよね。


やはりパワー…筋肉は全てを解決する…と頭の中でヤーッ！！！という人物を思い浮かべる。



「ツナ…」


「お？…棘くん？どうしたの？」



トントンと肩を叩かれ後ろを見ると少し口をとがらせた狗巻くんが。まあ口見えないんですけどね、そう見えたってことにしといてくだせぇ。



「すじこ…」


「うーん…？あっ！なるほど」



嫉妬だなわかった。私ド天然ってわけじゃないからわかったぞ応援して欲しいんだな！



わかるわ好きな友達からの応援ってクソほどやる気出るよね、私体育祭そうだったもん。



めっちゃ可愛い友達からエールもらったときリレー地面から炎出るんじゃないかってぐらい爆走したもん。



まあバトンミスって赤組に負けたんだけどね。記憶にございません。



「棘くんも応援してるよ！喉には気をつけて頑張って！」


「ッッ！しゃけっ！！」



よし行け狗巻くん！喉には気をつけて行ってこいよ！先知ってるからちょっと申し訳ないけど！



頑張ってね〜と二人を見送ってパンダと真希さんは夕飯の買い出し行ってくるとグラウンドから去ってしまった。



パンダどうするの？と聞いたところ車を離れたところに止めて荷物持ちにさせるらしい。それ余計に手間なのでは…とは言えなかった。

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