三級という事実の痛み ページ34
「棘、ご指名。君に適任の呪いだ。
ちゃちゃっと祓っておいで」
にっこり華麗にスルーして狗巻くんに話す五条先生。こいつ味を占めたな!?さっきも言ったけど絶対もう反応してやらん!!
若干唇をかみ締めて憎々しげにしていると「はぁ…」と真希さんがパンダを組み伏せるのをやめて立ち上がり、ポンと私の頭を撫でてくれた。
う、う、うわぁぁぁん!!やっぱり真希さん最高です!一生真希さんについてく!!!
「しゃけ」
「ご指名…」
初めて聞く指令にインコのように言葉を繰り返す乙骨くん。私も真希さんに撫でられたことで冷静になったので不思議〜という顔にしておく。
するとそれに気づいたパンダがよいしょと起き上がりながら説明してくれる。
「棘は一年で唯一の二級術師。単独での活動も許されてんの」
それに対してすごいなぁと反応している乙骨くんを見ながら隣にいる真希さんと
「憂太くん自分が特級なのに何言ってるのかな」
「単独任務したことないからじゃね」
小声でボソボソと会話をする。
もう一回言うけど私は三級なんですよ!もうちょっと使いこなせたら二級ぐらいにはなれるもん!!多分!!
でも技名が全く思いつかない。別に真希さんみたく技名なしでばかすか殴るならいいんだけど流石に術式を使うのに糸振り回してるだけじゃちょっと…ね、うん…
もういっその事全部ドフラさんの技を借りようかと思っている。それでさらになんとかオリジナル技を作る。もうこれでいいや
「憂太も一緒に行っといで。棘のサポートだ」
「サポート・・・?」
狗巻くん一人で事足りる任務なのではないかとまたインコになってる乙骨くん。言葉を繰り返すってこんなに可愛い動作なんだね私初めて実感したよ。
「ってよりは見学だね。呪術は多種多様・・・術師の数だけ、祓い方があると思ってくれていい。」
「棘の"呪言"はそのいい例だ、しっかり勉強しておいで」
先生っぽいことをきっちり説明し終える五条先生。
前から思ってたけど勉強しておいでってすごく先生っぽいな。前世だといっつも五条先生か歌姫先生が居ないか期待してウダウダしながら登校してたなぁ。
でもね!
皆あんないい声で授業してくれたら絶対聞き逃さない自信あるとか言ってるけど私多分聴き逃しちゃうと思うんだよ!あんないい声で授業されたら私逆に寝ちゃうと思うんだよ!
共感してくれる人いない?いい声聞くと眠くなっちゃうってやつよ。いない!?
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時