痛み止め ページ28
「やぁやぁ皆、調子どうだい?Aはもう一回病院で言ったけど退院おめでと!」
「あ先生!」
「え!?Aちゃん!?あ、えーと」
五条先生からおめでとうと言われたことにテンションが上がっていると応えようとした乙骨くんがパコンッと真希さんに棒で叩かれる。
うーん痛そう!(他人事)
「余所見してんじゃねぇよ」
「はい」
「Aに見とれてるくらいだったらさっさと構えろハゲ」
「はい…」
鬼のような形相で乙骨くんに迫っていく真希さんに殴られた頬を押さえながら頷く乙骨くん。
見とれるうんぬんは置いといてハゲはやめたげて…乙骨くん別に禿げてないから…
ていうか皆知ってた?分け目ずっと同じだと将来禿げやすくなるんだって!漫画のキャラって分け目変わらないの多いし将来禿げるかもしれん…
「私から一本とるんだろ?」
「─はいっ!!」
さっきとは違う勢いのいい声。すごいなぁ私も訓練しなくちゃなぁ…。
マジでいくら術式があるからって体術できなきゃ結局このゴリラ廻戦で生き残れないんだよね、てことはやっぱりフィジカルという筋肉が一番ってことだよね、ホントになんてこった。
一応ちょいちょい五条先生に教えてもらえるように入院してたときにお話したけどそれじゃ足りないだろうし、あと多分五条先生は人に教えるのは向いてないと思う。天才ってそういうもんじゃん。ね、思うよね。
うーんと悩んでいるとどうやら乙骨くんが真希さんの体の柔らかさに驚愕したようだ。こっちの方にまで「嘘ォ!!!」という叫び声が聞こえてくる。
そのまま真希さんの形勢逆転、いやずっと有利だったのかもしれないけど…とにかく乙骨くんは動きを封じられてしまった。
「はい死んだ」
「だっ!!」
ラストは真希さんの長物で額を一突き。
やった神イベントを見れたぜ感動した。あれ私全部のとこで神イベ発生言ってる気がする。いやいやいや全部神イベントだから仕方ないんだよ。
そう考えているといつの間にやらまた乙骨くんと真希さんが模擬試合を始めてしまっていた。まぁ貧血をなんとかしてから私の体術に関しては考えようと思う。
「憂太が高専にきて3ヶ月か、かなり動けるようになったな」
「しゃけ」
「それ同じ時期に来た私に刺さるからパンダくんやめてよぉ…」
「性格も前向きになったよねぇ」
「先生そのままスルーしないでよぉ…」
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時