休憩…? ページ27
くるりと身体を前に戻し上層部の者たちに向き合う五条。その眼光は変わらず鋭い、いや鋭さが増したかもしれない。
「彼奴と同じ術式を持つ者がまたいつ現れるか分からぬ。」
「だから…
「…」
先程の眼差しとは比べ物にならない強い圧迫感を感じ、五条からは障子で顔が見えないのをいい事に彼らは顔を歪ませる。
「もう一度言いますが乙骨の問題と彼女の問題、私は生徒につきますよ。」
短くはっきりと伝え、五条はその部屋を去った。彼らは更に憎々しげに顔を歪ませた。
──
「ったく野暮な年寄りどもめ、ああはなりたくないね、気をつけよ。」
サングラスを外し、いつもの包帯を巻き直す。
彼らはいつも自分たちの利益しか考えない。若人の未来のことなんて考えない。
だから、アイツは、犠牲になった。
「…」
昔のことを少し思い出した。あの時、約束をした。
生徒たちがいるグラウンドに向かいながら言う。
「若人から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ、何人たりともね」
──
間に合った!間に合った!
まだ乙骨くんは真希さんと模擬試合してる!!はい死んだシーン見れる!
ゼイゼイハァハァ言いながら走ってグラウンドについた私。うわ情けない姿、呪術師の姿かこれが?
パンダと狗巻くんの近くに行くと二人ともこちらに気づいてくれた。お、という顔をしている。
「よかったなぁ退院おめでとう」
「ありがとうパンダくん」
「しゃけー!ツナマヨ!」
「えーと、ありがとうでいいのかな?」
ごめん狗巻くん…まだあんまりわかんないから頑張って察する力つけます!!それまでは疑問系になっちゃうの許して…
「しゃけ」
「いいらしいぞ」
「あ、よかった。ところであの二人は…?」
さも二人は何をしているのという反応をする。別に模擬試合ってことがわかるだけで変だとは思われないだろうがそれでも注意し過ぎに悪いことは無い!
「模擬試合中だ、憂太が真希から一本取りたいんだと。結構動きも良くなってきたんだよな」
「こんぶ!…すじこ」
「あー…まだつたないところもあるけどね的な…?」
「お、お前おにぎり語わかってきたな」
「嬉しいよ…だから戦ってるんだね」
どうやらほんの少しだけなら理解できるようになってたみたいだ。やったぜ。
…そういえば狗巻くんパンの方が種類多いのになんでおにぎりなんだろう?これマジ謎だよね。
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時