この術式痛いよおおおお！！

かさぶた？ ページ25

「…んぁ？？」



もう見なれた病院の白い天井。私は夢から覚めた。よだれは…垂れてないなよかった。



五条先生いわく、特に術式で使った腕以外は大きな怪我もないみたいだから今日迎えに行くよー…らしい。
あの五条先生に迎えに来てもらえる世界線があったとは…感動。



神様にお礼をし、骨折か風邪をひけといつものように祈っていると病室のドアがガラリと開いた。あ、ちなみに真希さんは早くに退院しているのでもういません。



「おっそよーう！A！」


「あ、先生おそようございます。そっかもう昼ですね」


「うんうん、若者は元気が一番！ということではい。破れた部分とか色々直したりカスタムしたりした制服」


「ありがとうございま…え、カスタム？」



まさかの私も制服カスタムの被害者になるとは…まぁ先生意外と制服カスタムセンスいいから別にいっか、虎杖くんの普通に似合ってたし。後でちゃんと確認しよ。



「うん。じゃあ着替えたら外に伊地知の車、待たせてあるから乗っちゃって〜」


「りょーかいですー」



五条先生がまたガラリとドアを開けて病室を出ていく。なんか勝手なイメージで着替えないの？とか平気で言いそうって思ってた。すいません五条先生。



もらった制服をパッと広げてみる。

私の制服は別に乙骨くんみたいな懸念術式をもってるわけでもないから色はみんなと同じ黒っていうか紺色。
そんで先生がしてくれたらしいカスタムはっと…

うーん…？なんて言ったらいいかよくわかんないなこれ…制服っていうより軍服っぽくなってるなぁ…しかも靴なんかスゴイし。語彙力なさすぎて例えれん…カッコイイしいっか。



よいしょと着替え終わるとカッターやら彫刻刀やらを入れれそうなポケットが腰らへんにあることに気づいた。こまかな気遣いとかあの人絶対出来ないと思ってたのに…！？



そろそろ伊地知さんを待たせすぎてしまうためこの五条先生多分前世だと解釈違い！！！とかっていって怒鳴るやつ絶対いるだろうなぁ…と思いながら廊下を歩く。



そうして病院の外に出ると漫画で見なれた伊地知さんの車が。



「待たせてすみません！お願いします」


「いえいえ大丈夫ですよ。では高専に向かいますね、忘れ物は無いですか？」


「はい！五条先生は先に？」


「ええ…まああの人車に乗るより早いですし…」


「…そうですね…」



そりゃ車に乗る必要なんてないだろうよ…
でも漫画だといつも乗ってたけどなぁ…なんでだろ？気分？

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