痛くなくなった！ ページ23
ぽかんと真希さんは口を開けて固まってしまった。
やはり身の程知らずの失礼な願いだっただろうか。
真希さんこういうのって苦手かな…大丈夫かな…
もしこれでやっぱりお礼はこっちで勝手にするからごめんだけどその願いだけは無理と言われたらわたしの心は冬に縄跳びをして思いっきり縄が足に当たった時くらい痛む。
意味わからん例えだなコレ。
えーと…とにかく結構心にくるということだ。
「私と友達って…お前それ本気で言ってんのか、」
「じゃなきゃ言いませんよ…」
また少し固まったあとで真希さんはこっちをしっかりと見てくれた。
「あー…私、女の友達とか出来たこと、ないんだよ…だからさもしかしたら、また、その…お前が嫌になること…言うかもしれない。そ、れでもいいなら友達に、な…る」
「え」
時々言葉が詰まってふよふよと視線を泳がせながら真希さんは言った。ついでに顔をちょっとだけ赤くして頭をかきながら。
ん？てかいうか待って真希さん今友達になるって言ってくれた！？言ってくれたよね！夢じゃないよね！？夢だけど夢じゃなかった状態だよね！？え、え、え、え！？
「どうなんだよ…上から目線で私が言うことじゃないんだろうけど…」
「もっももも…もちろんです！！」
「うわっ！？」
「もちろんです！！全然大丈夫です！！お友達なんですよね！私たちもうお友達なんですよね！？」
思わず身を乗り出して真希さんの方のベットに手をついてしまう。この病院ベッドとベッドの距離が狭いなありがたいけど。
「な、何度も言うな！わかったから！もうとっ…友達だから！！」
「取り消したりしませんよね！？お友達は返品不可なんですよ！？あとからやっぱり気に入らなかったからクーリングオフとか出来ないんですよ！本当にいいんですか私と友達で！！」
「お前友達になりたいのかなりたくないかどっちなんだよ！そんなことしねぇよ！」
ツッコミを入れながら「そんなに自分を卑下してんじゃねーよ…」と言ってくれる真希さんやっぱりイケメンすぎじゃないですか？？最高すぎて今なら死ねる。ダメだ死んだら友達になった意味ない。
「じゃあ…じゃああと一つだけいいですか…！？」
「はぁ…ん？何だよ、あと一つ？」
「名前で呼んで欲しいんですよね、ほら友達…になったんですし…」
だって私今まで真希さんからお前かアンタ呼びしかされてない！公認友達になったんだから許して欲しい！
真希さん！！
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます！最初のやつですね！笑 愛読していただけるなんて…！ありがとうございます！ (4月8日 20時) (
レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します！！ (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜！笑ってくれて嬉しいです！天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘆花 | 作成日時：2024年3月22日 20時
