とても痛い ページ19
「Aちゃん…!どうしようこのままじゃ!」
焦ったような乙骨くんの声が聞こえる。
私は夢小説でよく見るこのまま気絶しちゃう夢主じゃないので意識はあります。まぁ二人から見たら完全気絶してるように見えると思うけど。
こんなやつでも心配してくれる二人が優しすぎてつらい。真希さんもなんだかんだで心配してくれるのやっぱり優しすぎるんだよ呪術師って(一名除く)
「時間がきて帳が上がれば助けがくる…恥だクソ!!それに、それまでコイツが耐えれるかどうか…」
「助けて」
「あ?」
奥からまだ声変わりもしていない、少年の声がする。乙骨くんには私が気絶しているように見えてるので支えている状態からなんと背負ってくれた。
うわ最高のファンサやんけ、いやこれがファンサに入るわけないのはわかってるし不謹慎だけど気絶してる風にみえるぐらい顔色悪くなっててよかったー!!!
頭痛も乙骨くんに背負われてるってだけで良くなってく気がしてますはい。
でも背負うって結構キツイよね。ゴメンよほんとに。
女子高校生意外と重たいんだよ、物語の中と違ってね。夢見てんじゃねーよ男子諸君。
だから50kgいってるからってデブって馬鹿にするのは辞めろよ!50kgぐらい女性なら当たり前なんだからな!!女性の皆さんも落ち込まないで!…私誰に向けて話してるの?
「お願い、こいつ死にそうなんだ」
男の子の必死な声が聞こえてくる。聞いてるだけで私は反応できないんだ。すまぬ名も知らぬ少年。
「よかった生きてた…」
乙骨くんがホッとして体が上下したのがわかる。スゴいめっちゃなんかいい。…変態かなやめます…
「よくねぇよちゃんと見ろ」
「!」
「デカい方も完全に呪いにあてられてる、二人ともいつ死んでもおかしくねぇ」
背負われてるこの私の距離でも子供たちのヒューヒューというか細い呼吸が聞こえてくるほどだ。しっかりと顔を見る事は出来ないがかなり呪いに侵食されているんだろう。
でもこのままいけば名シーンが見られるぞぉ〜とまたもや死ぬほど不謹慎なことを考えていると(最悪)乙骨くんが焦った声を出す。
「そんな!!どうすれば…!」
「どうにも!!助けを待つしかねぇよ!誰もがお前みてぇに呪いに耐性があるわけじゃねーんだよ…待て…おいそいつの身体見せろ!」
「え!?」
え!?なになに急に真希さん私のこと呼んでどしたの!?え!?なんかあった!?
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時