タイトル詐欺にはしません!! ページ16
どこかぼんやりしてしまった真希さんを見て内心穏やかでは居られず心の中で慌てふためいていると乙骨くんもどうやら学生証を取り出せたようで真希さんに見せる。
「はいどうぞ」
「ま、前歴なしで入学なら四級…」
真希さんの言葉が止まる。おそらく学生証に書いてあるであろう特級の字に釘付けになっているのだろう。しかしここで私は、何で真希さんは固まったんですかい土方さん?という反応をしなければならない。
乙骨くんと顔を見合わせ??と二人揃って首を傾げた…とそのとき原作通りに真希さんの後ろに巨大呪霊。
手がキモイよぉぉおおお!?!?えっえっえっ!!?漫画で見たのとかよりめっちゃそのデカい手気持ち悪いんだけど!?人外の手ってこんなにキモイもんなの!?
乙骨くんが禪院さん!と真希さんを呼び掛けるが真希さんは思考の渦に呑まれたままだ。気づくことはわかっているが私の気持ち悪すぎるという恐怖がそれに勝った。
「ま…真希さん!!」
私なんかが畏れ多いが真希さんの肩に失礼してポンと触る。はっと真希さんがこちらに気づいたようで乙骨くんが声を掛ける。
「後ろ…」
そういった途端、呪霊が動いた。
あの巨体で無理に廊下に挟まっていたせいなのかはわからないが動いただけで校舎が崩れ、風圧で私達の身体は簡単に空へと舞い上がる。
怖ァァァァァァィ!?無理無理無理!!私絶叫マシーンとかそんなに得意なほうじゃないんだがーー!?!?!?
いやぁぁぁぁ!!と叫び散らしたいがそんなことをしたら間違いなく見捨てられるので我慢!!
「クソッ!!!無駄にでけぇな!!!」
真希さんが叫び、落下しながらもキュパッと薙刀を持ち直す。しかしこの後は確かこの超巨大呪霊が口を開き、真希さんが傷ついてしまうはずだ。
「げ!!」
案の定ぐぱぁぁと気持ちの悪い口を開けてくる。だがしかし!!!真希さんを傷つけさせるなんぞ許さねぇ!やってやるわよおぉ!!!
──
遡ること小学校任務へ向かう前、五条先生に術式の詳細を教えてもらった時だ。
「Aの術式は自傷しないと発動しない厄介なものだからねーやっぱ簡単に傷をつけるもの必要でしょ?んー…まぁ…僕としては、その術式あんまし使って欲しくないけどね。」
そう言われ手に持たされたのはカッター…ではなく彫刻刀だった。あれよ図工の時間に使いそうなやつ。
えこういうのって相場カッターでリスカ!!って決まってるんじゃないの?
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蘆花(プロフ) - 美弦さん» 初コメありがとうございます!最初のやつですね!笑 愛読していただけるなんて…!ありがとうございます! (4月8日 20時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 話し方がめっちゃジョジョ感がして、読んでて楽しいです笑。これからも愛読します!! (4月8日 19時) (レス) @page1 id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - ミルクティーさん» ありがとうございます〜!笑ってくれて嬉しいです!天高く腕を突き上げてバンザイしたいですよね…オタクの願い… (3月31日 17時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - オタクあるある分かる〜漫画の見すぎで独り言とかヤバい程増えたし、私も、転生してーそんで溺愛ばんざいしたい (3月31日 17時) (レス) @page35 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - ガチで爆笑が止まらん (3月31日 16時) (レス) @page4 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘆花 | 作成日時:2024年3月22日 20時