重なる唇 ページ29
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一人暮らしのジミン先輩の家は、間取りは1Kで玄関入るとすぐ横にキッチンがあり、その先の扉を開くと黒いベットが目に入った。
一人で住むには充分な広さに、モノトーンの家具で統一された部屋は、男の人の部屋といった感じ。
「わぁー、結構綺麗なんだね」
「それはどういう意味だよ」
「服とかゴミとか散らかってるかと思った」
「残念でした。洗濯は面倒だけど掃除はするよ」
「あー、いつでも女の子呼べるように？」
いつもみたいに冗談で言ったのに、ジミン先輩が何も言わずに私を睨むから、なんだか調子が狂ってしまう
ベットの前にあるテーブルの上に買ってきた飲み物とデザートを置いて、ベットを背にして座ると私の隣にジミン先輩もベットを背にして座った。
少し動けば肩が触れそうな距離。
横を見れば、すぐ側にあるジミン先輩の顔。
シュッとした顎のラインとぷっくりとした唇そして耳から垂れ下がるシルバーピアス、私の大好きな先輩の横顔。
恍惚の目を向けていれば、ジミン先輩がこっちを見るから慌てて視線をテーブルに移した。
「先輩、プリン食べる？」
「腹いっぱいだよ。まだ食えんの？」
「デザートは別腹でしょ」
「女がよく言うやつだ」
「女の子だけじゃないよ。甘いもの好きに男女は関係ないでしょ。先輩の場合お酒？」
「だからもういいよ。その話は」
その話はするなと言われても
だけど、何か話してないと落ち着かない。
先輩の部屋に二人きり、この胸のドキドキを隠す為になんでもないことを話し続けた。
「よく喋るな」
呆れた顔してジミン先輩が笑ってくれるから
いつもそう、この顔が見たくてまた話し続けるんだ。
「でね、その…
「そろそろ黙んないと口塞ぐよ」
えっ？塞ぐって…
すぐ横にいる先輩に顔を向ければ
私を真っ直ぐに見つめていて
ドクンドクンと鼓動がすごいスピードで動き出す
「喋ってないと無理なんだけど…」
こんな雰囲気もジミン先輩のその真剣な瞳も、
慣れてないから上手く呼吸ができないでいると
ジミン先輩の手が私の頬にそっと添えられた
「もう黙って」
少し掠れた低い声が耳に届くと
ジミン先輩の顔がゆっくり近づいて
ジミン先輩の唇が私の唇にそっと優しく触れた。
まるでガラス細工を扱うようにそっと
ほんの一瞬重なった唇
すぐに離れて、私の目を見つめたジミン先輩
「好きだよ」
ゆらゆら歪む視界の中でもう一度唇が重なった
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ピノ子(プロフ) - 名無し41903号さん» 遂に結婚しちゃいました(bﾟv`*)最後まで読んでいただきありがとうございます♡番外編もちょこちょこ書いていくのでぜひよろしくお願いします！コメント嬉しかったです♡ありがとうございます♡ (2022年2月16日 9時) (
レス) id: 62d1221d7f (このIDを非表示/違反報告)
名無し41903号(プロフ) - わあああ！遂に推しと結婚できちゃったなんてニヤニヤしちゃいました！お疲れ様です！寝る前によく読ませていただいてますのでこれからもよろしくお願いします₍ᐢ. ̫ .ᐢ₎ (2022年2月16日 2時) (レス) @page36 id: 23d1a85d87 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ子(プロフ) - たかみさん» たかみさん、嬉しいコメントありがとうございます♡最後まで書けるよう更新頑張ります！ (2022年2月3日 10時) (レス) id: 62d1221d7f (このIDを非表示/違反報告)
たかみ(プロフ) - とても面白かったです！切なすぎて胸がきゅーんとなりました。楽しみにしてます！ (2022年2月2日 17時) (レス) @page11 id: 1bef4440db (このIDを非表示/違反報告)
ピノ子(プロフ) - keiさん» keiさん、嬉しいお言葉ありがとうございます♡歴代のということは全部読んでくれてるんですね（ ; ; ）なんとか最後まで書けるように頑張ります！ (2022年2月2日 16時) (レス) id: 62d1221d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピノ子
| 作成日時：2022年1月29日 21時
