狼青年にはご注意を。2

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母｢こんなのっ…自分勝手って思われるかもしれない…｣







人ってのは、
根から悪い人なんていなくて、








母｢千世が死んで…Aも出ていってっ…お父さんにも見捨てられて…もう生きている意味が無い。｣








人それぞれ、
その人なりの悩みや不安を抱えていて、
欲望が邪魔をする

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母｢あなたがいつでも帰ってきてもいいように…、部屋はそのまんまにしてあるの…………。｣







震えながらも、
ゆっくりと、







私を見つめて話してくれる
いつの間にか、私の目からも涙が溢れていた









母｢たまにでいいから、帰ってきて…………っ？｣









お母さんの、
私を見る目が優しい









あ｢……………………っ…うんっ…うっう…………。｣









お母さんに愛されてる
そう感じて、


苦しくて痛くて
涙が止まらなくなる

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母｢Aっ………本当にごめんなさい…………｣








お母さんに、
抱きしめられた






ああ、何十年ぶりだろう
この温かい匂い、懐かしい







確かに小さい頃はこうやって抱きしめてもらってたっけ
忘れかけていただけで、
ちゃんと愛されてたんだ、私。

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あ｢……お姉ちゃんの分までっ…精一杯生きよ？｣






母｢……………………………っ。｣






あ｢お姉ちゃんも、きっとそれを望んでる。｣









―――――……幸せに…してあげて？









お姉ちゃんの言葉には、
お母さんの事も含まれてたと思うから。

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行こう、





真実をしっかりと胸に受け止めよう






涙を拭って、






そう誓った。

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