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早く行かなきゃ、彼の元へ。
何とか力を振り絞って、
ようやく立ち上がり、
ふらふらよろめきながら、ドアへと向かう
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ガチャ
早く行かなきゃ、彼の元へ。
だけど______
あ「お母さん…?」
ドアを開けた瞬間、
廊下でお母さんが泣き崩れていた
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いつも私に見せる怪訝な顔じゃない、
もう目の前のお母さんはまるで別人のようで、
完全に弱っている
お姉ちゃんが亡くなった時から、
どんどん痩せ細っていってるのをしってた
久しぶりにしっかりと顔を見た
くまが出来ていて、
口を抑えている両腕は骨と皮だけのような細さ
白髪だってすごく増えた
お母さんに会うのは1年ぶり
その時だって冷たい顔をされるのが嫌で、
目なんて合わせられなかった
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お母さんがこうやって人の前で泣いたのは、
お姉ちゃんが亡くなった時
小さい頃から私にとってお母さんは何でも出来る強い人だと思っていて、
涙なんて流さないと思っていたほど
だから、
こんなに泣いているお母さんを目の前にして、
さっさと帰るなんて出来ない
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手が若干震えていて____
あ「おかあ…、」
母「…………ごめんなさい。」
私の言葉に被せてきたかと思えば、
私の目の前で頭を下げた
母「ごめんなさい………っ。」
何が起きてるのか全くわからなかった
お母さんは、床に頭をくっつけて、
何度も謝ってくる
こんなお母さんは、初めてだった。
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あ「ちょっと……。」
慌ててしゃがみこんで、
肩を掴んで顔を上げようとする、
母「お父さんっ…、結構前に出ていったのよ…もう私はいらはいって………っ。」
細い、
気の強かったお母さんは、
私の知らぬ間にこんなにか細く弱くなっていた
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母「…もうっ…限界…っ。」
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涼乃(プロフ) - ほのさん» ほのさんありがとうございます!完結まであとちょっとですので是非最後までお付き合いください!! (2021年3月4日 0時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 続きがきになります、続編たのしみ!!! (2021年3月3日 23時) (レス) id: 9be55037a1 (このIDを非表示/違反報告)
涼乃(プロフ) - れっしーさん» れっしーさんありがとうございます!!完結までお付き合い頂けたら嬉しいです(;;) (2021年3月3日 9時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
れっしー - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2021年3月1日 16時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼乃 | 作成日時:2021年2月15日 22時