狼青年にはご注意を。2

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夢を見た









―――――A〜？おいで！









私に優しい笑顔を向ける
お姉ちゃんの夢









私は相当最低な事をしたんだよ。
怒ってないの？
どうしてそんなに幸せそうな顔をしてるの？









―――――Aには私に無いもの沢山持ってるよ。









――――― Aは…優しい心を持ってるんだから。









今にも消えてしまいそうな、
儚い笑顔で、どんどん遠ざかっていく
私を置いて＿＿＿＿＿＿









待って、行かないでよ
何があったのか教えて
お姉ちゃんの身に何が起こったの？
何をそんなに＿＿隠してたの









―――――………幸せに…してあげて？

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あ「はっ…………………。」









追いかけようとしたところで目が覚めた
草原に座ってたはずの私は、
自分のベッドにいて、








現実に引き戻されてしまった








涙で顔がぐちゃぐちゃで、
汗だくになっていた

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夢のはずなのに、








―――――…幸せにしてあげて？








あの言葉がハッキリ、
脳内を回って消えない






きっとあれは夢なんかじゃなくて、
お姉ちゃんの本当の願いだ

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あ「………………っ、おねえ、ちゃんっ…」









会いたいよ
苦しいよ









お姉ちゃんはどんなに苦しかったんだろう
1人で抱え込むには重すぎる悩みを
どれほど背負っていたんだろう

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あ「…………っ………………。」









お姉ちゃんが安心出来るには、









あ「…………………私が向き合うしかない。」









私が立ち向かって、真実を知るしかない
隠された秘密を暴くしかない

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