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自然と2人は手を繋いでいて、
斜め上の彼の顔は
どこか落ち着かなかった
何かを察しているのか、
嫌な予感を感じているのか、





メガネをかけて、
普通の服を着て、
人間に化けている彼






公園はテレビで見た通り、
立ち入り禁止のテープが貼られていて、
警察の人達が真剣な面持ちで何かをしている






野次馬のように大勢集まる人達
誰一人として、
この真後ろを通っている彼が、
狼青年だなんて思いもしないだろう

































彼の手を握る力が少しだけ強くなった





涼「早く行こ」




やっぱり怯えている

































あっという間に家の前
彼は私の両手を取って、




涼「何かあったら隠さないで全部話して」





真っ直ぐ見つめられ、
私もその目を見た






涼「明日仕事?」




あ「…そうだけど」




涼「迎えに行く」




あ「え?そんなのいいよ。」






とにかく必死だった、
もうあの過ちを二度と繰り返さないよう、
後悔しないよう、
必死なんだと思う

































涼「そうさせて」






だから彼を安心させてあげなきゃいけない







あ「じゃあお願いする、7時半に来てくれる?」




涼「わかった、今日は外に出るなよ」




あ「うん。」

































オレンジ色に染まった夕暮れの空



こんな時に一緒にいるのは初めてだった



メガネの奥の心配そうな彼の目が、
少しだけ潤っている
重ねているのかな、
なんて思った







あ「私は絶対に殺されないよ、約束する。」



涼「絶対殺させない、何が何でも守る。」






引き寄せられ、
彼の胸の中に私の顔が埋まった
優しい匂いに包み込まれる

































あ「…じゃあありがとね、」



涼「おう」





彼の背中を見つめながら、




もう一人の狼青年を
絶対に見つけ出そう




そう決心した

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涼乃(プロフ) - ほのさん» ほのさんありがとうございます!完結まであとちょっとですので是非最後までお付き合いください!! (2021年3月4日 0時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 続きがきになります、続編たのしみ!!! (2021年3月3日 23時) (レス) id: 9be55037a1 (このIDを非表示/違反報告)
涼乃(プロフ) - れっしーさん» れっしーさんありがとうございます!!完結までお付き合い頂けたら嬉しいです(;;) (2021年3月3日 9時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
れっしー - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2021年3月1日 16時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涼乃 | 作成日時:2021年2月15日 22時

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