狼青年にはご注意を。2

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あ｢ちょっと…今日はもう帰っていい？｣




頭の中がごっちゃごちゃでどうしていいか分からない
彼の言葉も上手に入ってこない






涼｢俺も着いてく｣




あ｢いや、1人になりたい｣





とにかく頭の整理をしたかった
何が何だかよく分からなくて、
吐き気を催す

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裕翔の可能性は100％ではなくて、
何もかも決まったわけじゃない


でもあまりにも話が噛み合いすぎてしまっている


だとしても、
じゃあなんで私を振ったのかって話になるし、
振るってことはもう会わないってことでしょ？


狙われてるとは思えない








ただ、
裕翔って信じたくない自分がいるだけなのか
分からない、もうどうしたらいいんだろうか、
何が正解なのか。

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涼｢また同じ事が起きてほしくない｣




袖を掴んで、
行かないでとすがる彼
袖を掴む力がグッと入っているのがわかる




涼｢…怖い｣




相当過去がトラウマなんだろう
それは痛いほどわかる




涼｢1人で行かないで｣

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涼｢Aを失いたくない｣




心臓がきゅうっと縮こまる感覚がした
その視線に引き込まれる




あ｢じゃあ、家まで着いてきてくれる？｣




涼｢うん。｣






ここで、あの事を話したら
彼をもっと心配させる事になる




自分で確かめに行きたい
裕翔の正体を
そう思った

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