69 《涼介side》 ページ20
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涼『は?』
さっきの笑顔からは想像出来ない言葉
千『だって…辛いんだもん。』
涙をぽたぽた流しながら、
嗚咽を漏らしている
俺はどうしていいか分からず、
呆然とその姿を見ていた
涼『俺も。』
なんて言っていいか分からなくて、
咄嗟にでてきた言葉がこれ。
涼『皆から拒絶される、でも生きるためにはこうするしかない』
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そしたら、
千『これからは私の血をあげる。』
何言ってんだこいつ、
頭おかしいんじゃねえの、って思ったけど
千『そしたら私の生きがいが見つかるでしょ?』
そう言って泣きながら笑ってた
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涼「これが最初の出会い」
そこから、
俺の存在が世間にバレないよう、
必ず数日に1回会い、血を分け与えてくれた
あ「お姉ちゃん…何がそんなに辛かったの?」
気づけばAも泣いていた
そのくしゃっと顔を歪ませる泣き顔は、
何度も俺の前で見せた千世の泣き顔にそっくり
何故か千世とAが重なってたのは、
2人が姉妹だったから…
こんな偶然があるのか
信じられない
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千『期待されるのが辛い』
ある時、
千世は俺にそんなことを打ち明けてくれた事がある
千『何もかも怖くなっちゃう。』
なんで?
そう聞いてみると、
千『私はそんなに完璧じゃない、親に昔から千世は出来る子だから、って言われ続けてさ…。私はそうなろうと努力してるだけで、元から出来る子なわけじゃない。』
俺にはその悩みは理解出来なかった
期待されるだけで羨ましかったから
千『私は、妹が羨ましい。私みたいにひねくれた考えしてないの、あんな真っ直ぐで素直な子他にいないよ、』
よく妹の話してたっけ、
それがAの事だったなんてな。
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涼『何でそんなに赤いものばっか身につけてるわけ?』
千『赤って、自然とパワーを注入してくれる効果があるの。』
涼『へえ〜』
千『それにさ、魅力的な女性に見えるでしょ!?』
涼『何だそれ(笑)』
千『バカにしてるでしょ〜?』
俺は自然と恋に落ちていた
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涼乃(プロフ) - ほのさん» ほのさんありがとうございます!完結まであとちょっとですので是非最後までお付き合いください!! (2021年3月4日 0時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 続きがきになります、続編たのしみ!!! (2021年3月3日 23時) (レス) id: 9be55037a1 (このIDを非表示/違反報告)
涼乃(プロフ) - れっしーさん» れっしーさんありがとうございます!!完結までお付き合い頂けたら嬉しいです(;;) (2021年3月3日 9時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
れっしー - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2021年3月1日 16時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼乃 | 作成日時:2021年2月15日 22時