検索窓
今日:48 hit、昨日:5 hit、合計:81,484 hit

69 《涼介side》 ページ20



涼『は?』




さっきの笑顔からは想像出来ない言葉




千『だって…辛いんだもん。』





涙をぽたぽた流しながら、
嗚咽を漏らしている
俺はどうしていいか分からず、
呆然とその姿を見ていた








涼『俺も。』





なんて言っていいか分からなくて、
咄嗟にでてきた言葉がこれ。





涼『皆から拒絶される、でも生きるためにはこうするしかない』

































そしたら、





千『これからは私の血をあげる。』






何言ってんだこいつ、
頭おかしいんじゃねえの、って思ったけど





千『そしたら私の生きがいが見つかるでしょ?』





そう言って泣きながら笑ってた

































涼「これが最初の出会い」






そこから、
俺の存在が世間にバレないよう、
必ず数日に1回会い、血を分け与えてくれた








あ「お姉ちゃん…何がそんなに辛かったの?」









気づけばAも泣いていた
そのくしゃっと顔を歪ませる泣き顔は、
何度も俺の前で見せた千世の泣き顔にそっくり




何故か千世とAが重なってたのは、
2人が姉妹だったから…



こんな偶然があるのか
信じられない

































ーーーーーーーーーーーーーーーー


千『期待されるのが辛い』





ある時、
千世は俺にそんなことを打ち明けてくれた事がある





千『何もかも怖くなっちゃう。』





なんで?
そう聞いてみると、





千『私はそんなに完璧じゃない、親に昔から千世は出来る子だから、って言われ続けてさ…。私はそうなろうと努力してるだけで、元から出来る子なわけじゃない。』






俺にはその悩みは理解出来なかった
期待されるだけで羨ましかったから






千『私は、妹が羨ましい。私みたいにひねくれた考えしてないの、あんな真っ直ぐで素直な子他にいないよ、』






よく妹の話してたっけ、
それがAの事だったなんてな。

































ーーーーーーーーーーーーーーー

涼『何でそんなに赤いものばっか身につけてるわけ?』



千『赤って、自然とパワーを注入してくれる効果があるの。』



涼『へえ〜』



千『それにさ、魅力的な女性に見えるでしょ!?』



涼『何だそれ(笑)』



千『バカにしてるでしょ〜?』









俺は自然と恋に落ちていた

70 《涼介side》→←68 《涼介side》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (82 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
307人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

涼乃(プロフ) - ほのさん» ほのさんありがとうございます!完結まであとちょっとですので是非最後までお付き合いください!! (2021年3月4日 0時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 続きがきになります、続編たのしみ!!! (2021年3月3日 23時) (レス) id: 9be55037a1 (このIDを非表示/違反報告)
涼乃(プロフ) - れっしーさん» れっしーさんありがとうございます!!完結までお付き合い頂けたら嬉しいです(;;) (2021年3月3日 9時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
れっしー - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2021年3月1日 16時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涼乃 | 作成日時:2021年2月15日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。