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あ「もう一人の狼青年の事、詳しく聞きたい。」
目の前の彼はやっぱり、って顔をして
深いため息をついた
涼「知ってどうすんの?」
あ「いや…それは。」
理由を聞かれたら、
ハッキリと答えられるものは何も無い
裕翔かもしれない恐怖を晴らしたい
それが一番の理由
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でも、
あ「もしかしたら理由があるかもしれないでしょ」
涼「………………」
あ「その人がどんな人なのかはわからないけど、人を殺して楽しんでる人なんていないんじゃないかなって」
涼「何が言いたいわけ?」
あ「あなたにも人間の心がちゃんとあるように、その人にもあるかもしれないってこと」
傍から見たら、
彼だって自分を偽って人を騙し続けている
でもこうやって優しさもあって、
過去を恨んで臆病な心もあるんだ
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だけど、彼は更に深いため息をついて、
どんどん不機嫌そうな表情へと変わる
涼「お前さ…、そうやって簡単に信じんなよ。」
あ「え?」
涼「殺 人鬼にまで同情すんのかよ」
あ「…それは」
涼「そーゆーとこ本当……似てる」
でもその険しい表情の中に、
愛おしさも混じっている気がした
似てる、
きっと私を昔の彼女と重ねているんだ
彼と付き合うには、相当な覚悟があったと思う
でもそれ以上に彼を信じて愛してあげていたんだな
それは彼も同じで__
だからこうして過去を憎み続けている
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涼「悪いけど、あいつはそんな心なんて持ってない」
あ「…………」
涼「ただの人間に化けた獣」
あ「本当にそう思う?」
きっと私も違うんだよ
もし、裕翔だったらどうしよう
あの裕翔がただの殺 人鬼だったらどうしよう
そんな事ばっかり考えてるんだ
ただ、そればかりが不安で
だからもう一人の狼青年も優しさがあるって信じたいんだ
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涼乃(プロフ) - ほのさん» ほのさんありがとうございます!完結まであとちょっとですので是非最後までお付き合いください!! (2021年3月4日 0時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - 続きがきになります、続編たのしみ!!! (2021年3月3日 23時) (レス) id: 9be55037a1 (このIDを非表示/違反報告)
涼乃(プロフ) - れっしーさん» れっしーさんありがとうございます!!完結までお付き合い頂けたら嬉しいです(;;) (2021年3月3日 9時) (レス) id: d580f0ae08 (このIDを非表示/違反報告)
れっしー - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2021年3月1日 16時) (レス) id: aa496b1864 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼乃 | 作成日時:2021年2月15日 22時