検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:233,149 hit

3 ページ29

次に起きた時は宏光に前髪を優しく梳かれているところで、目が合いふっと微笑まれ、起きたのと静かに問いかけてきた。



「気分はどう…?」
「もう治まった」
「そっか、良かった」



嬉しそうに目を細め、心配した…と呟いて胸に顔を埋めてくる。
ぎゅっと抱きしめ頭部にキスを落とすと宏光も同じ力で抱きしめ返した。



「どうする?起きてご飯にする?」
「……もう少し…」
「ふふ、いいよ」



まだこの温もりに浸っていたくて宏光を抱きしめたまま目を閉じる。
ふふ…と腕の中で笑う声が聞こえて、宏光は楽しそうに俺の髪を指に巻きつけて遊び始めた。



「勇吾の髪、ほんとに気持ちいいね」
「そうか…?」
「うん、ふわふわしててかわいい」



かわいいとか…俺からはだいぶかけ離れた言葉だと思うんだが。
それに、お前の方がよっぽど…



お返しに同じように宏光の髪をくるくると指に巻き付ける。
んへへと頬を緩ませて幸せそうに笑う顔に、胸の奥がグッと締め付けられるような感覚がした。



「…勇吾?」



俺の変化を敏感に感じ取った宏光は急に眉を下げて、どうしたの…苦しくなったと心配そうに訊ねた。



「…そうじゃない」
「勇吾?」



愛おしくて、堪らないんだ。



笑ってくれるならそれだけでいいなんて俺は絶対に思わない。
お前を笑わすのはいつだって俺でありたい。

幸せならいいなんて俺は絶対に言わない。
俺の手で、幸せにしてやりたいんだ。

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (325 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
756人がお気に入り
設定タグ:藤北 , キスマイ , ミラー・ツインズ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

絢音(プロフ) - みぃちゃんさん» あら、どなたかと思えば…!宏光くんの双子に対する溢れんばかりの愛情を感じ取ってもらえてとても嬉しく思います♪えへへ…私も、双子を幸せにしたい一心で連載やってますから…!みぃちゃん、いつもいつもありがとうね(*´艸`*) (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 大好きな宏光くんに誕生日を触れてもらえるのを今か今かとそわそわする双子は何とも愛らしいですね…!圭吾は宏光に恋愛感情は抱いていないけど、大好きで大好きで仕方ないんです(^^)ぎゅってして…って、躊躇いがちにおねだりする圭吾たんを私が抱きしめたくなります! (2019年6月30日 22時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - 太ちゃん誕生日おめでとう♪双子ちゃんと宏光にはいつもほっこりさせて頂いてます(*^^*)勇吾に愛を伝える所、圭吾をぎゅっとしてあげる所にはホロっとしました(´;ω;`)絢音ちゃんの二人に対する愛も感じがしました♪ここでは初コメ!少し緊張しました( ̄▽ ̄;) (2019年6月26日 9時) (レス) id: 8286bf0fde (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ♪ヽ(´▽`)/こちらでもはっぴぃばーすでぃ(≧▽≦)圭吾のしてほことも聞いたげるシーンのそれぞれの表情に感動しちゃいました(´;ω;`)物凄く癒されております…( 〃▽〃)最初にふたりがソワソワしてるとこも可愛かったです(*/∀\*) (2019年6月26日 6時) (レス) id: 38544530dd (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 可愛い生き物がベッドにいたら無条件に癒されますね!ふふ、小ちゃいのにおっきい…。そう、みっくんはおっきいのです!笑 (2019年6月25日 11時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:絢音 | 作成日時:2019年5月26日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。