私の病気の話 ２ ページ4
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これでも、最近はよくなってきたんだ
数年前に大きな波は超えたといわれた。歳を経たからかな？
確かに何個か思い当たるふしはある
今年に入ったあたりから、ハウスダストアレルギーがよくなってきた
前までは年中、ティッシュ箱と空気清浄機が通常装備だったのに最近はめったに使わないんだ
いや、結果出てくんの遅すぎだよ！と思わなくはないが
それに湿疹が出る箇所も数年前よりも減ったっと思う。まぁ、子供の時と比べて体が大きくなったから対して面積は変わらないと思うけど
はッ！ つまり、なにも変わってないということでは！？
そう、そうだよ。楽観視してはいけない
変わらず、薬は欠かせないし、湿疹も消えたわけじゃない
私の肌は弱い。そして敏感
夏場にはラッシュガードなどが欠かせない。日焼け止めもできれば塗りたいんだけど、しみるやつが多いからめったに使わない。そのくせ、日焼けしたらひどくなるんだから、悪循環だよね
海にも入ったことは無い
いや、実は一回だけ入ったことある。小さいころ、足先だけだけどね
ひどかった。足に海水がかかるだけで、皮膚が針で刺されたかのように強く痛んだ
痛くて、苦しくてしょうがなかった
すぐ、保育園の先生がポットに入ったお湯で足を洗い流してくれたよ
それでも、しばらくはじくじくと弱く針で刺激されたように痛痒かった
あれから一度も海には入ってない。入りたくもない
後悔したよ。子供ながらにひどく後悔し、自分を恥じた。若気の至りだ
私が肌をさらすことは滅多にない。家族はいい。友達もまぁ、人によるけどある程度はいい。他人はダメだ
要するにコンプレックス
小なり大なり、浅い物も深いものも、全身に湿疹やら、傷やらがある
一度も無理やり再生されたことのない皮膚など存在しないだろう
私は自分の手で、爪で、自分の皮膚を、肌を傷つけている
かゆみで、イライラで掻く
怖いだろう？
眠っているあいだ、意識のある時もない時も関係なく、全身をかゆみに負けて掻く
起きたら、どこかに必ず私の血がシーツや衣服についている
時々、恐ろしくなる。自分のことが
もはや、“掻く”という行為が習慣に、癖になっている。やめることができない。自分で自分の身体を壊している
イライラしている時や気持ちを落ち着かせようとつい手が体に伸びる
正に病だ
まあ、当然の事だろう。物心つく前から、私は渇きとかゆみと共に在る
だからこそ、想像できない
この病が治ったときのことを
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2022年9月21日 13時
