学校の話 ３ ページ20
１９．
なぜ、私は途中で帰ることができないのか
めんどくさいから？
母に怒られるから？
私が学校で勉強をしたいと思ってるから？
全部、違うと思う
めんどくさいだけなら、普通に帰ってる
母に怒られることもないと思う
きっと、うん。正しい判断だと、言われる
私が学校で勉強をしたいなどと思うはずがない
家の方が快適で、集中できる
なんだろう
義務感？
授業中に出てはいけないという、刷り込み？
それじゃ、私は自分で考えて行動できない、操り人形みたいじゃないか
まるで、子供
母にいつまでも、依存するバカな子供
そうではないと、思いたいけど
如何せん、否定できるほどの行動、証拠、思考をしていない
はぁ
不安だ
自分で行動できなかったら、それはもう、まるっきりの依存だ
自分で考えないで、流されるだけだったら、それはもう、私ではない
いや、別にいいのかも
私は自分と言う思考の消滅を願っているのだから
でもさ、なんか、考えちゃうんだよね
私って何なんだろ
これって、良いのかな？
正しいのかな？
ちゃんと、考えてる？
って顔色ばっかり窺ってる
わからない
自分が、私がわからない
漠然と生きてる感がぬぐえない
このまま、生きていけるのかなって
死にたいって思ってるくせに考えちゃう
自分に自信が持てない
こうして、私は書いて
息をして
考えて
ここにいるはずなのに
私がわからない
私って正しい？
自分にとって正しいこと、してる？
私ってちゃんと、自分で考えてる？
生きて、居れてる？
不安だ
はぁ
憂鬱だ
死にたい
せめて、死ななくていいから、“私”の消滅を
言ってること、ごっちゃだね
どうしたらいいんだろ
わかんないや
心の情緒が不安定化過ぎて、逆に笑える
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2022年9月21日 13時
