第130話 sk ページ37
「ああっ！
んっ…、すごっ、ゃ、あぁっ、」
イイトコを激しく突けば、阿部ちゃんは喉を晒して甘く鳴いた。
俺のためだけにふわふわにセットされてた髪はとっくに乱れてしまっていたけど、それも阿部ちゃんを支配してるみたいな錯覚に俺を陥らせた。
甘い声の合間に漏れる熱っぽい吐息一つでさえ、誰にも渡したくない。
だけど実際の俺は、俺らの関係を阻もうとするプロジェクト一つにさえ抗え無いちっぽけな奴で。
だからどれだけ阿部ちゃんを貫いても、本当の意味で阿部ちゃんを俺だけのものになんか出来なくて。
でもそれに気付かない振りがしたくて、何度も阿部ちゃんのナカに熱を注ぎ込んだ。
身なりやベッドを整えて、まっくりして。
あ、その時聞いたんだけど、電話でなんでも無いことみたいにめめとキスするって言ったのはわざとだったらしい。
俺と暗い電話をしたら余計悲しくなっちゃいそうで、敢えてああいう言い方したんだって。
だから
「確かに声が元気無さそうな気はした。」
と今更過ぎることを言ったら
「じゃあ察しろよ。」
と、つっこまれた。
「ごめんごめん。
ちょっとめめに嫉妬して判断力鈍った。」
「何それ。」
「阿部ちゃんが好き過ぎたってこと。」
「どうだか。」
むすっとした顔された。
って言っても疑うようにじいっと目を覗き込んでくるのも、唇がちょっと突き出されてるのも全部可愛かったからキスしちゃったけどね。
しかもその後阿部ちゃんから照れつつ擦りよってくれたから本気で拗ねたわけじゃないのは明らかで、結局イチャイチャタイムになった。
で、最後は予定通りラーメン屋。
「まだあった！」
思わずガッツポーズ。
何年ぶりに来るんだろ。
「本当だ。」
阿部ちゃんも嬉しそうに笑ってて、お互い目を合わせる。
店内ではメニュー見ながら
「阿部ちゃん何食べたか覚えてる？」
なんてクイズを出してみる。
「佐久間はチャーシューくれたからチャーシュー麺だったはず。
自分が分かんないんだよなぁ。」
顎に指をあてて考えてる。
「自分の方覚えてないの？」
「だってチャーシューもらったって思い出が強いからさ。
ああでもそうなると俺はチャーシュー麺じゃ無かったってことだ。」
俺がしたちょっとのことを思い出って言ってくれるのが嬉しい。
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葉子(プロフ) - ゆきのさん» この音声が公開される日はあるのか否か…、ですが、この事務所なら切り貼りしかねないですよねぇ！どうやってこの沼から脱出するのか、誰がその一歩を踏み出すのか、ぜひ見届けていただけたら嬉しいです！ (2021年2月6日 22時) (
レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - かおるさん» この小説で何度目だ！？と突っ込みが来そうな展開で申し訳ありません（汗）相変わらず可哀想なあべさんです…。さくまさん視点更新しますね…！ (2021年2月6日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - みなみさん» 忘れずにいてくださったことに感謝です…！下書きが最近あまり進まないのですが、こんなに長い丁寧なコメントいただけたので、すごく励みになりました！頑張ります！ (2021年2月6日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - みなみさん» ーの助けはあると良いですよね。事務所側にも完全に陥れられている状態なので…。さて、mmさんがどう振る舞うか、iwsk、iwfkがどうなるのかは、さすがに愛の権利４で明かしたいところです！後者二つは最近mmab案件で完全に放置しているも同然な扱いですみません…！最早 (2021年2月6日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - みなみさん» 文明の進化ってある意味厄介なところありますよね、リアルでも。と、思っている機械音痴な私です…！今までのことも譲るのが1万歩だったことに思わず笑ってしまいました(笑)そんなに譲歩してくださるとはある意味お優しい！(笑)確かにこれだけ泥沼化しているのでメンバ (2021年2月6日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉子
| 作成日時：2021年1月17日 0時
