第123話 mm ページ30
久しぶりの康二の家。
それから康二の作った昼飯。
なんだけど、それを食べた途端、なんか帰ってきたって感じがして。
ちょっと前までの俺は、自分でも気付いてないところまで康二で構成されてたんだなって気付かされる。
「ほい、めめの。」
ソファで雑誌を読んでいたら、康二からカップを渡される。
「ありがと。」
「どーいたしまして!
っしょと。」
ぽふんと、同じカップを持った康二が隣に座る。
そこまでは良かったけど、急に寄りかかられて
「おわっ、あっぶな。」
手に持ってたカップから紅茶が零れそうになる。
んでびっくりした、と思って康二を見たら、じとっと俺を横目で見てた。
え、今の俺が悪いわけ?
「…いっつもこうしてたんに。」
「は?」
よく分かんなくてそれだけ返せば、康二はしゅんとしたような、それでいてちょっと拗ねたような顔をした。
「めめはこうやって過ごしてたこと、とっくに忘れてるんやな。」
そう言われて、このちょっとめんどくさいとこが放っておけなくさせるんだよな、とか久しぶりに思う。
そしてそんなことを自然と考えてるあたり、俺の康二への気持ちは相変わらずなんだろうとも思った。
「ごめんって。」
「阿部ちゃんのが良くなったんとちゃうの。」
「なんでそうなるんだよ。
阿部ちゃんと一緒に住んでてもくっついたりしてないから驚いたんじゃん。
寧ろ今ので安心してほしいくらいだけど。」
「…それはなんか納得してもおたら上手いこと言いくるめられとる気がする。」
でもそう言うってことは俺と阿部ちゃんの間に何も無いのは信じてるってことだよな。
素直にそれは言えないみたいだけど。
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葉子(プロフ) - ゆきのさん» この音声が公開される日はあるのか否か…、ですが、この事務所なら切り貼りしかねないですよねぇ!どうやってこの沼から脱出するのか、誰がその一歩を踏み出すのか、ぜひ見届けていただけたら嬉しいです! (2021年2月6日 22時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - かおるさん» この小説で何度目だ!?と突っ込みが来そうな展開で申し訳ありません(汗)相変わらず可哀想なあべさんです…。さくまさん視点更新しますね…! (2021年2月6日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - みなみさん» 忘れずにいてくださったことに感謝です…!下書きが最近あまり進まないのですが、こんなに長い丁寧なコメントいただけたので、すごく励みになりました!頑張ります! (2021年2月6日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - みなみさん» ーの助けはあると良いですよね。事務所側にも完全に陥れられている状態なので…。さて、mmさんがどう振る舞うか、iwsk、iwfkがどうなるのかは、さすがに愛の権利4で明かしたいところです!後者二つは最近mmab案件で完全に放置しているも同然な扱いですみません…!最早 (2021年2月6日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - みなみさん» 文明の進化ってある意味厄介なところありますよね、リアルでも。と、思っている機械音痴な私です…!今までのことも譲るのが1万歩だったことに思わず笑ってしまいました(笑)そんなに譲歩してくださるとはある意味お優しい!(笑)確かにこれだけ泥沼化しているのでメンバ (2021年2月6日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉子 | 作成日時:2021年1月17日 0時