カルエゴ先生には奥さんがいるようで

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付き合い始めて



カルエゴとAが付き合ったという話はあっという間に広まった

バビルスの番犬と天使がくっついたと周りは大騒ぎだった

「チッ、どいつもこいつもやかましいな」

「みんな興味本意だよ、他意はないって」

「いや、あながち他意どころか下心ある奴がチラホラ」

「下心？」

「さっきA告白という名の呼び出しをされてましたからね」

「「え！？」」

「ちなみに今月で20回目です」

「に、20回！？」

それを聞いてカルエゴは慌ててAを探し始めた



「き、来てくれてありがとう」

『いいえ〜、それでご用件は？』

「俺、じ、実はずっと前から君のことが好きで…」

『…』

「俺と付き合ってください！」

『ごめんなさい、私今お付き合いしてる人がいるから』

「…それってナベリウスの？」

『え？えぇ、そうよ』

「あ、あいつ愛想悪いし、よく喧嘩するって話だよ」

『そう？優しくていい人よ』

「君の前では猫かぶってるんだ！」

『…』

「そんな風に態度コロコロ変えるやつより俺と…『だったら何？』え？」

『態度を変える？当たり前じゃない、人それぞれ立場があるんだから態度が変わるのは』

Aはカルエゴの悪口を聞いてプッツンと何かが切れたような気がした

『それに私にだけ優しいっていうのは私のことを特別に扱ってくれてるってことよ』

「えっと…」

『それに彼を否定するってことは彼を好きになった私の見る目も否定してるってことよ』

「ち、違っ…『違くない！』な！？」

『少なくとも私があなたになびくことは無いから』

そう言って立ち去ると隅でうずくまる３つの影

「…」

「おやおや〜」

「良かったねカルエゴくん！」

『あら、みんな』

面白がってニヤニヤする2人とは反対に赤面して顔を背けるカルエゴ

「かっこよかったです先輩！」

『ありがとう』

「これでカルエゴくんも一安心ですね」

「…先輩」

『何？』

「俺も…あなただけですから…」

『えぇ、ありがとう』

2人は溺愛カップルで有名になった

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