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『うわぁ〜……キレイ』







『やろ?ちょうど今が見頃やねん』







目の前に広がる、黄色い絨毯









『これって………』







『菜の花。じぃちゃんの畑やねん』







『すごい……』







『クラスの子ぉらは誰も知らへん、秘密の場所』







『そう、なんだ……』







『日向さんに、見せたくて……』







『最後…だから?』







『やっ、そういう訳やないねんけどっ』







『ありがとう。最後に、いい思い出ができた』







『最後やないよっ』







『でも…』







『そら、日向さん引っ越ししたら、会われへんくなるけど、最後やないって、俺は思ってる!』





繋がってた手、これまでにない力で握られて







『俺、Aちゃんのこと、好き…やねん』






吸い込まれそうなくらい、まっすぐな目でそう言われれば









『私も………』





あの時の私には、こう答えるのが精一杯だった









引っ越しの日、たくさんの人が見送りに来てくれたけれど、彼の姿はなかった。
クラスメイトが書いてくれた寄せ書きの中、たった一言





『またな』








それが彼の、最後の言葉だった

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作者名:ちか | 作成日時:2020年1月4日 23時

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