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『Aちゃん、遊ぼうっ!』



『Aちゃん、今日 おうち行ってもいい?』






クラスの女の子達とも、何となくの友達関係を築き、だんだんと、学校でも浮かない存在になっていた





その代わり、彼との2人の時間は少なくなり、一緒に見に行こうと言っていた、夕日も花火も、一緒に行く約束をした栗拾いも、全てクラスメイト全員で、出かけることとなった。






いつでもどこでも団体行動


あれだけ私のことを気にかけていなかったクラスメイト達が、事あるごとに遊びに誘ってくれたり、家に来てくれたり、出かける時に声をかけてくれたり…



嬉しい事なんだけど、彼との時間がめっきり減ってしまったことに、物足りなさを感じていた






『日向さん、今日 公園行く?』








『うん。みっちゃんに誘われたから』








『そっか。ほんなら俺も行こ〜っと』








唯一、2人で話ができるのは、学校からの帰り道。みんなと別れて家に着くまでの5分間。




『ほな、また後でな』







『うんっ、またね』







私の家の更に奥にある、彼の家。
走って帰っていく彼の背中を見送るのが、私の日課だった。







そんな日が、いつまでも続いたらいいのに…


そんな風に思うようになったのは、いつからだっただろう

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作者名:ちか | 作成日時:2020年1月4日 23時

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