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いつも通り、隣であぁでもない、こうでもないと話す彼が
『日向さんって、1年間しかここにおらへんねやろ?』
こう切り出すと、教室の空気がピンと張り詰めた。私の返答を、興味津々で待ち構えるクラスメイト達
『うん……そうなの』
その一言で、クラスメイトの私への接し方が変わった
“期間限定”
人は誰しも、この言葉に弱いようだ
だったら、仲良くしてあげなくちゃ。
人気者の彼と仲良くしてても、気にしないでおこう。
だってあの子は、次の春には居なくなるんだから。
そんな“情け”の様な雰囲気を纏いながら、近付いてくるクラスメイトに、作り笑いで接する私。
そんな私を
『日向さん、外 行こっ』
いつも連れ出してくれるのは、彼で
『無理せんでええよ』
優しく微笑んで、隣にいてくれた。
そういえば、クラスで……
ううん。この街で、変わらずずっと最初から接してくれてるのは、彼だけだ
隣り合って空を見上げながら、煩わしいと思っていた彼との関係に、少しだけ変化が生まれた瞬間だった
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作者名:ちか | 作成日時:2020年1月4日 23時