【男主】感触【胡蝶しのぶ】

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初めては怖い……そんな思いもあったのかもしれない。

でも、頭を撫でる彼の優しい手つきを感じるうちに、緊張がゆっくりととけていった。

「ホントにいいのか」とでも言いたげに私の服をぎゅっと握る彼の瞳は、ギラギラと獣のようで、心地よいゾクゾクが全身を駆け巡る。

ああ、私、遂にたべられてしまうんだ……そう身構えて、ぎゅっと目を瞑ると。



「っああ〜〜〜できねぇ……！」

「…………ぇ？」



肩にぽすんと、彼の額。

横目に見たAさんの顔は、耳は、真っ赤に染まっていて、その上、上目で



「しのぶの、は、裸とか…………すげぇ恥ずかしく、て、俺」



わたわた慌て、そう、呟く。

Aさん…………か、可愛すぎません……！？

いつも余裕たっぷりなAさんに、きっとエスコートされるのだろうと思い込んでいたから、尚更…………！



「一緒なら、大丈夫です…………」



予想外の彼に影響されたのか、自分ではないのではないかと思うくらい大胆になって、私の方が、彼に手をかけていた。

Aさんが、ごく、と喉を鳴らしたのがわかる。



「そう、だな…………」



ゆっくり、ゆっくり、進んでいく＿＿＿＿＿





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