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「あ?なんだ、伊黒、照れてんのか?」

「違っ……お前、もっと恥じらいをっ……」



明らかに動揺した様子の伊黒さん。

Aさんなんて、ニヤニヤしながら伊黒さんのことを見ていらして。

あぁ、これは悪いことを考えている顔だなぁ、なんて横顔を見つめながら、やっぱり綺麗な顔立ちをしているとも思って。

……また、顔が熱くなる。



「伊黒も、好きな奴にはもっと積極的に行かなきゃ、気づいて貰えねぇぞ?」

「っ……余計なお世話だ」



挙句の果てに、「なぁ、甘露寺?」と聞いてしまうものだから、伊黒さんは慌てに慌てて



「お前もう、食ったんだったら早く帰れ!外じゃなくて、中で睦まじくしてろ!」



顔を真っ赤にさせて、Aさんと私を追い払った。



「悪い……ゆっくりできなかった」

「悪いと思ってるなら、直してくださいよ……」

「しのぶ……顔赤ぇ。……可愛い」

「っ……反省してませんよね!?」



いたずらっ子のように笑うAさんを、直視出来なくて。



「反省するまで、夕飯を作るつもりはありません」



なんて言って、先を歩くと。



「しのぶ」



耳元で、低い声が響いて。



「んむっ……」



もちっとした、ねっとりとした……これ、みたらし団子……?



「俺の口にあったやつ、嫌なら吐き出せ」



私の口に付いたみたらしを親指で(ぬぐ)うと、速さを合わせて、隣を歩いた。



「Aさんは、本当にずるい……」

「あ?」



小声で呟いて、団子を噛む。

じわ……と、独特のしょっぱさが口内に広がった。





ー→←1章:日常なるもの、



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天霧(プロフ) - うっひょうぅぅぅう!しのぶさん最高ですよ! (2021年11月5日 20時) (レス) id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - しのぶちゃんかわいいですよね、、!更新待ってます! (2020年8月12日 22時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃこの作品好みです!更新お願いします!!!これからもがんばってください!! (2020年5月24日 21時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
イツキ - 二人のイチャイチャ楽しみです! (2020年5月10日 12時) (レス) id: a90c8d5aa0 (このIDを非表示/違反報告)
剣華 - いつもニヤニヤしながら見させてもらってます。ほんと好きです!次の更新も楽しみにしてます!がんばってください。 (2020年5月7日 12時) (レス) id: e2d859c4ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たつき | 作成日時:2020年3月30日 7時

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