【男主】感触【胡蝶しのぶ】

５章：浮気なるもの、 ページ14

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「不死川……っ、わ、るぃ……入らせろっ」

「あァ？待っ……おィ」



外が騒がしいと思って見てみれば、突然、体の横をすり抜ける鋭い風。

声の主は、珍しく息を切らした様子のAだった。

そいつは、俺の手首を掴んで引っ張ると、俺諸(もろ)とも屋敷の中に滑り込む。

その後、ボロついた扉を音を立てて力強く閉めた。



「おィ、なんなんだよ急に……」



一瞬の出来事に理解が追い付かず、答えを求めるようにAを睨みつける。

が、当の本人はそれどころではないようで、何やら呟くだけで、俺の方を見向きもしない。

仕方なく、Aを放って外に出てみる。

と、そこには。



「……ぅお」



女達が群がっていて、Aの姿はもうないというのに、去ろうとする気配もなかった。



「……お前ェ、宇髄同様、色恋沙汰で苦労してる野郎だったのかァ」

「違うっての……」



Aは、心の底から疲れたような声を出す。

そして、大きなため息をひとつ溢すと、履き物も脱がずに玄関に倒れ込んだ。



「てめェ……こんなところで寝るんじゃねェよ」

「いや、でも……外、出れねぇし……」

「……ったよ、わかったから、此処で寝るなァ……入れ、中に。オラ」



起き上がる意思のないAを蹴りあげる。

いつもなら「痛ぇ！」とか言って、倍以上にして返してきやがるのに、それもなく、ノソノソと起き上がった奴を見て。



「大丈夫かよ、彼奴……」



柄にもなく心配をしている俺がいた。





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ぁあぁああああああああああああああああああ本誌がしんどいしんどいしんどいしんどいうああああああああああああああああああああああああうあああああぁぁ……すみません、情緒不安定です、本当に

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