1章:日常なるもの、 ページ2
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「みたらし団子でいいですか?」
「しのぶは何食うんだよ」
「みたらし団子ですけど」
「ならそれでいい」
「お前が食うもんなら、なんでも」、と言って、私の肩に頭をのせる。
昼間まで寝たせいで、まだ眠いのだろうか……
不死川さんみたく、お菓子を作る趣味まで持ち合わせていなかったので(嫌味ではありませんよ)、私も甘いものを食べたかったし、
「Aさん、団子、来ましたよ」
「んー……」
「ちょっと、ここで寝ちゃダメですよ……」
最初に甘いものを食べたいと言い出したAさんの反対を押し切って、外出した訳で。
うつらうつらしているAさんを必死に起こそうとするけれど、生憎、私は力がとても弱い。
どうしたものかと困っていると。
「あら!しのぶちゃんじゃない!」
ここの甘味の常連さん、蜜璃さんが手を目一杯に振ってやって来た。
隣には勿論、伊黒さんも居る。
「って、あらぁ!Aさんてば、外でもしのぶちゃんにベタベタなのね……!キュンキュンしちゃうわ……!」
「ね、伊黒さん!」なんて、一番相槌の下手そうなひとに話を振る蜜璃さんは、とっても楽しそう。
伊黒さんは、突然に吹っ掛けられて
「あ、あぁ」
お世辞にも上手とは言えない相槌を打つ。
すると、
「そ、だから甘露寺、俺のしのぶ
先程まで本当に眠そうにしていたAさんがふいに体を起こして、私の顔を覗き込むようにすると。
ちゅ、
「なっ……」
「あらぁ!」
私の唇に、キスをした。
「ん、みたらしの味がする……しのぶ、もう食った?」
「食べましたけど……って、あぁ、もう……Aさん……!」
顔が、熱い。
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天霧(プロフ) - うっひょうぅぅぅう!しのぶさん最高ですよ! (2021年11月5日 20時) (レス) id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - しのぶちゃんかわいいですよね、、!更新待ってます! (2020年8月12日 22時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃこの作品好みです!更新お願いします!!!これからもがんばってください!! (2020年5月24日 21時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
イツキ - 二人のイチャイチャ楽しみです! (2020年5月10日 12時) (レス) id: a90c8d5aa0 (このIDを非表示/違反報告)
剣華 - いつもニヤニヤしながら見させてもらってます。ほんと好きです!次の更新も楽しみにしてます!がんばってください。 (2020年5月7日 12時) (レス) id: e2d859c4ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たつき | 作成日時:2020年3月30日 7時