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翔「イーンっ！沖縄」
「あっついねー」
翔「なんくるないさー」
「テンション高」
翔「温度とともに俺の気持ちも急上昇」
「ださ…」
翔「…なんでお前は
そんなテンション低いんだよ」
「別に、暑すぎると
日焼けしたくないとかそういう事じゃないから」
翔「…日焼け止め」
「どれつかえばいいの」
袋に入ったたくさんの日焼け止めとアイス
翔「俺に聞かれても困る」
「自分で買っといて何それ
…アイスとけかけてるし」
翔「え？知らなかったの
溶けかけが1番うまいんだよ」
「言い訳はいいから頂戴」
翔「ほらよ、翔サマの奢りですよー」
「うざっ」
翔「うざってなんだよ笑
せっかく言われてもねぇもん買ってきたのに」
口に出さなくても
言葉に表さなくても
伝わってる、だって翔の笑顔がそう言ってる
この関係が1番居心地がいい
「ご褒美に一緒の部屋でもいいよ
どーせ？どえむで 変 態な翔くんは
一部屋しか頼んでないだろうけど」
翔「ご褒美でもなんでもねぇよ！
まぁ一部屋しか頼んでねぇけど」
「サイテー」
翔「予算の都合上
そうぜざるをえなかったんですー」
「もういいよ、時間もったいない行こ」
翔「おう、楽しむぜ沖縄！」
ホテルのチェックインの時
やたら一緒に来るなってうるさかったから
気になって後で受付に問い合わせたら
この下の階をキャンセルしたって聞いた
「翔のバカ、あほ、どすけべぇ」
翔「は？なに急に
なんもしてねぇどころか
半径1メートル以内にも近づいてないし」
「なんでもないよーだ」
でも最初から、あわよくば
同じ部屋にしようっていう気がないのは
やっぱり翔らしい。
翔「なんもねぇのにその暴言？
Aの方が最低だろ」
「私はいいの」
翔「なにそのワガママ発言」
「もう！
…日が暮れる前に海行こ」
翔「解決してねぇけど
太陽はまってくんないからな」
海へ行く途中にすれ違う地元の人は
なにを言ってるかほとんどわからず
だけどこんがり焼けた肌が眩しくて
すべてが開放感を促す
「沖縄出身の芸能人て日焼けしてないよね？
なんで肌白いんだろ」
翔「いきなりなに？」
「さっきの方言使ってたおじさんは
真っ黒だったのにさ」
翔「女の人は気にしてるからじゃないの？」
色白の女の人がすれ違いざま
沖縄の言葉を使っているのが聞こえた
「ほんとだ」
変な奴ってからかわれながら
海へ向かった
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作者名：和智 | 作成日時：2016年1月27日 0時
