桜前線 2【GO】 (ページ15)

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62　絶対障壁の対策ページ15

吹雪さんによると、彼がコーチをしていた白恋中学校はフィフスセクターに支配されてしまったらしい。元々フィフスセクターの管理サッカーには反対していたが、いつしか選手らが賛成側に回ったという。自由なサッカーを求めていた吹雪さんのみが反乱分子として白恋中から追放され、今に至る。

「それで、頼みとは何だ」
「雷門中は次の試合で白恋中と当たる。お願いだ、雷門中のみんな。白恋中をフィフスセクターから解放してほしい！」

頭を下げる程に本気だということが、ひしひしと伝わってくる。

「君たちの力が必要なんだ。しかし、今の雷門ではおそらく白恋中に勝つのは難しい。白恋の絶対障壁を突破する程の【俊足】と、【突破力】を兼ね備えた選手が2人必要なんだ」

そこで白羽の矢が立ったのは、天馬くんと剣城くん。練習では2人に対する特訓が始まった。天馬くんと剣城くんが両サイドから来る。私たちは彼らを全力で止めにかかる。彼らは着実に実力をつけていき、成功まであと一歩というところだった。

練習は毎日遅くまで行われた。途中から雨が降って来た時でも、そのまま練習に取り組んだ。絶対やってやるんだと誓う天馬くんと、寡黙ながらも粘り強く取り組む剣城くん。そんな彼らを見て、雷門の士気は爆上がりしていた。諦めない気持ちを皆もっていた。今までは順調に勝ち進んできている。

休憩時間の合間に、イナッターで例の人とやり取りをした。エアメールだか錦だかの話が聞こえて来たが、スマホの画面を開いていたのであまり話を聞いていなかった。

サッカーの試合を観ると、僕もサッカーしたくなるよ

添付された青空の写真が綺麗だ。写真撮るの上手だな。