123 vs ドラゴンリンク [5] ページ27
後半戦は残すところ数分。一度雷門に危機が迫ったが、信助くんがしっかりシュートを止めてくれた。ドラゴンリンクの勢いは止まらないが、それは雷門も同じであった。雷門は天馬くんを中心に、渦のように動いている。それはまるで大いなる風のようにピッチを進んだ。皆が天馬くんの指示を信じて、一致団結する。パスを受け取る度に胸がじわりと熱くなる。こんなサッカー、初めてだ。息がぴったりすぎて感動した。ある時、まるで火花が散るように、遠くの剣城と視線がバチっと合った。この先には剣城と天馬くんが良い位置にいる、あれは合図だ。私は彼らに向かって走り出した。そして、私と剣城は我らがキャプテンの名を呼んだ。
「「
天馬は既に用意ができていた。回転して上昇していく彼らの間を抜け、私もまた回転しながら天高くへ昇った。
「「「ファイアトルネード
私たちのシュートは誰にも止められない。この技は完成したのだ。私たちのサッカーへの思い、届けーーーっ！！！！！！！！！
シュートは決まった。勢いが加速した雷門はさらに得点を得た。そこでホイッスルが鳴る。雷門の圧勝だ。雷門は見事逆境を乗り越えたのである。結果が決まった瞬間、私は膝から地面に崩れ落ちた。
「良かった...本当に、良かった...」
今までのプレッシャーから解放された瞬間だった。涙で前が見えない。たっくん、私、やり遂げたよ。雷門は優勝したよ。これで、きっとサッカーは取り戻せるんだよ。私、みんなの役に立てたかな。
「「Aせんぱーい！！」」
「わあっ！」
天馬と信助が挟み撃ちで飛び込んできた。彼らに飛びつかれる。その場に倒れてお互いを抱きしめ合った。
「本当に...お疲れ様。今までいろいろあったけど、私たち頑張ったよね」
「先輩のフォローがあったから、俺、頑張れました」
「天馬、キャプテンの役目を果たしたね。信助もゴールを守ってくれてありがとう」
「はいっ！」
表彰式では優勝校として雷門中が表彰された。サッカーボールのトロフィーを高く上げた後、天馬を胴上げした。
「わーっしょい！」
「わーっしょい！」
「わーっしょい！」
「わーっしょい！」
聖帝選挙における集計が終わったようだ。ごくりと息を呑む。予想通り、レジスタンスのおじさんが最も多く票を集めた。サッカー会の総責任者となったおじさんは、フィフスセクターの解散を宣言した。歓声はしばらく止まなかった。
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充滞(プロフ) - ビジュさん» イナイレ小説の作者様にそう言っていただけて嬉しいです！永劫回帰など拝読しております。コメントありがとうございます！ (2月22日 20時) (
レス) id: a229a1ca73 (このIDを非表示/違反報告)
ビジュ(プロフ) - 丁寧な試合シーンの描写に引き込まれました…！作者さんのサッカーの豊富な知識も伝わってきてすぐに虜になりました！お身体に気を付けてご自身のペースで頑張って下さい( ꈍᴗꈍ) (2月22日 18時) (レス) @page23 id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2024年2月15日 20時
