122 vs ドラゴンリンク [4] ページ26
「うぉおらああああああ！！！」
「な、、、」
猛烈なスライディングにより、ボールを奪った。地面に倒れ込んだドラゴンリンクの選手は唖然としてこちらを見上げていた。化身を出している今、何でもできる気がする。ドラゴンリンクのゴールに向かって一直線に走り、幾多もの選手の間をすり抜けた。そして、とうとうゴールの前に立つ。
「フン。化身を出したとはいえ、力に目覚めたばかり。まだコントロールができないだろう」
「コントロールするつもりもないね」
私は目を閉じた。一瞬すべての音をシャットダウンする。そして、一気に開花の波を起こした。
「なッ...」
「喰らえっ！化身のッ、シュートおぉぉ！！！」
桜吹雪がゴールを襲う。千宮路は化身でそれを焼き払おうとするが、勢いに押されてシュートは決まった。すぐに天馬くんが駆けつけた。
「A先輩！すごいです！化身出ましたね！」
「うん、なんか出た...」
「あれが化身の力です！」
「こっちが逆に化身に飲み込まれそうになったよ」
「あっ、それわかります。特に最初の方はそうなんですよね」
「そういうものなんだ」
狩屋も来た。
「化身シュートの技名、"化身のシュート"っスかあ？普通っていうか、ダサいですね」
「狩屋には言われなくないよ」
「俺の方がオリジナリティありますから。輝くん、なんかいい技名ないの？」
「そうですね。うーん。そうだ！"桜前線"はどうでしょう？」
「桜前線か」
「あの技、まるで桜前線が進んでいるように見えたんです」
「本当!? 客観的な意見は助かるなあ。じゃあ、それにする！」
「桜前線、格好良いじゃないか」
「良い命名だド」
「本当にそう思う。ありがとう、輝くん」
「えへへ...」
輝くんが照れている。これで同点に持ち込んだ。後は一点取るだけ。残り時間も僅かだ。次にどちらがシュートを決めるかで勝敗が決まるだろう。
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充滞(プロフ) - ビジュさん» イナイレ小説の作者様にそう言っていただけて嬉しいです！永劫回帰など拝読しております。コメントありがとうございます！ (2月22日 20時) (
レス) id: a229a1ca73 (このIDを非表示/違反報告)
ビジュ(プロフ) - 丁寧な試合シーンの描写に引き込まれました…！作者さんのサッカーの豊富な知識も伝わってきてすぐに虜になりました！お身体に気を付けてご自身のペースで頑張って下さい( ꈍᴗꈍ) (2月22日 18時) (レス) @page23 id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2024年2月15日 20時
