116 試合当日の朝 ページ20
帰ってからもファイアトルネードTCの最終調整をして、それぞれが家に帰宅した。しっかり寝るには自宅の方が良いと判断した結果だ。ファイアトルネードTCは実のところまだ完成ではない。しかし、あともう少しのところまできている。
朝、悪夢で目が覚めた。内容はいまいち覚えていない。ドクドクとした激しい鼓動を全身で感じながら起き上がる。最悪だ。昨日はちゃんと夜10時までに寝たっていうのに、悪夢のせいで睡眠が浅い。若干まだ眠い。しかも、目覚めた時間も微妙で、朝の4時半ときた。しっかり目覚めてしまったから、二度寝するにも寝れない。
「夢の内容まではコントロールできないってか...」
頭を抱えた。こんな大事な日に。とりあえず、横になろう。眠れなくても体を休ませることは大切だろう。しばらくしたら自然と眠っていた。次に起きると、目の前にはメイドさんがいた。
「むにゃ...」
「A様。お時間大丈夫ですか」
「＿＿＿＿え？」
時計を見ると、時計の針は9時過ぎを指していた。
9時。
今日は大事な決勝戦。試合は10時から。集合時刻は＿たしか7時半。
最初は時刻を見間違えたのかと思って、スマホを開いた。ロック画面には同じ時刻が書かれていた。9時過ぎで合ってる。
ドクン。
ドクン。
ドクン。
ドクン。
ドクン。
一瞬にして、さあっと青ざめて、冷や汗が垂れる。集合時刻はとっくに過ぎていた。恐る恐るスマホを開くと、着信履歴が100件溜まっていた。束の間の戦慄。円堂監督、天馬くん、天馬くん....と名前がずらりと並んでいる。正直現実を直視したくない。
「ヤッバ.......................」
「車でお送りいたします。急いで準備を」
「は、はい。すみません」
まずい。遅刻だ。
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充滞(プロフ) - ビジュさん» イナイレ小説の作者様にそう言っていただけて嬉しいです！永劫回帰など拝読しております。コメントありがとうございます！ (2月22日 20時) (
レス) id: a229a1ca73 (このIDを非表示/違反報告)
ビジュ(プロフ) - 丁寧な試合シーンの描写に引き込まれました…！作者さんのサッカーの豊富な知識も伝わってきてすぐに虜になりました！お身体に気を付けてご自身のペースで頑張って下さい( ꈍᴗꈍ) (2月22日 18時) (レス) @page23 id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2024年2月15日 20時
