110 ファイアトルネードTC ページ14
「この技には2段階ある。まずはファイアトルネード
「難しそう...」
「だが、雷門が勝つにはこの技が鍵となる。試合までに完成させるぞ。で、この技の分担だが...」
ファイアトルネードDDは剣城と天馬の2名、そして追加の1名は私だと伝えられた。ファイアトルネードDDだけで十分な威力があるんじゃないかと尋ねると、意外な回答が返ってきた。
「この技を教えてくれた指導者がいます。その人は、A先輩のボールコントロール力が更に威力を高めると言っていました」
「つまり...ファイアトルネードDDよりもファイアトルネードTCの方がより勝率が上がるというわけか」
「そういうことです」
「でも、この短期間に完成できる技なのかな」
「俺たちならできます」
剣城は何かを確信していた。そこまで言うなら乗ってみよう。最初は二人が技を作り上げる段階で、その様子を近くから体操座りをしながら眺めていた。
「もう一度だ！」
「うん！！」
あの動きについていけるか不安になってきた。私の参加は蛇足なんじゃないかと思えてくる。ガン、とボールが力強くゴールポストに当たって、跳ね返った。練習を始めたばかりの時はただのシュート練習だったのに、数時間も経てばシュートに炎がうっすら纏うようになった。あれは見覚えがある。ジ・エンパイア戦のビデオで見た爆熱スクリューのような炎だ。すごい。成果がもう出ている。剣城の誘導も上手いけど、天馬くんの努力もすごい。いや、あれは才能だ。並の選手じゃタイミングをあれ程合わすことはできない。
練習が終わった頃、ボロボロになった天馬くんがある提案をもちかけた。
「俺たち合宿しませんか!?!」
驚く剣城と私。
「どういう話の流れだ」
「ファイアトルネードTCを完成させるためには、俺たち3人の息を合わせなきゃいけないだろ。そのためには、一緒に過ごした方が早いかなって！」
「...先輩はどう思いますか」
「いいんじゃない？楽しそうだし」
ということで、早速合宿がスタートした。
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充滞(プロフ) - ビジュさん» イナイレ小説の作者様にそう言っていただけて嬉しいです！永劫回帰など拝読しております。コメントありがとうございます！ (2月22日 20時) (
レス) id: a229a1ca73 (このIDを非表示/違反報告)
ビジュ(プロフ) - 丁寧な試合シーンの描写に引き込まれました…！作者さんのサッカーの豊富な知識も伝わってきてすぐに虜になりました！お身体に気を付けてご自身のペースで頑張って下さい( ꈍᴗꈍ) (2月22日 18時) (レス) @page23 id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2024年2月15日 20時
