109 打ち合わせ ページ13
キャプテンと副キャプテン。その立場として、天馬くんとは話し合うことが増えた。それは部活が終わってからも続いた。
「あ、信助、葵！先帰っててー」
「わかった！」「うん！」
「すみません、なんでしたっけ」
「明日の練習メニューのことだよ。天馬くんはどういうのがいいと思う？」
「そうですね...」
「一応、いくつか候補は挙げてみたんだけど」
自分用のメモに書いた内容をホワイトボードに書き写して、天馬くんに尋ねる。すると、天馬くんは自分の意見を言った。選んだ根拠についても語り、互いに納得したので結論が出た。
「いいね。それでいこう」
天馬くんは突然頭を下げた。
「いつも助けてくれてありがとうございます。先輩が色々やってくれてるのに、俺、何も役に立ててなくてすみません」
「何言ってるの。天馬くんは十分頑張っているじゃない。現に、この数日間の僅かな時間でキャプテンとして皆をまとめつつある」
「でも、それは先輩のお陰で」
「ううん。天馬くんの努力があるからだよ」
私は机の上に置いていた鞄を肩にかけ、声をかけた。
「そろそろ帰ろうか。これから個人練習するんでしょ」
「！...はい！」
二人で雷門中前まで歩く。校門を出た先で別れようとした時、出た先には剣城がいた。剣城、今日も練習休んでた。一人で特訓してたのかな。円堂監督は剣城の欠席について黙認していたけど、なにか事情があるのかな。もしかして、お兄さん関係とか？
「松風、A先輩。これからある技を特訓してもらいます」
「ある技？」
ある技ってなんだろう。
「ファイアトルネード
「ファイアトルネード!?!それって豪炎寺さんの必殺技じゃ...」
「ファイアトルネードの威力をより高めたものが、ファイアトルネードTCだ。これが試合の勝利の鍵を握っているんだ。みんなには秘密で特訓するぞ」
全身ボロボロ、汚れたユニフォーム。剣城はずっとその技の特訓をしていたのか。余程難しい技なのだろう。緊張の汗がつうと流れた。
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充滞(プロフ) - ビジュさん» イナイレ小説の作者様にそう言っていただけて嬉しいです！永劫回帰など拝読しております。コメントありがとうございます！ (2月22日 20時) (
レス) id: a229a1ca73 (このIDを非表示/違反報告)
ビジュ(プロフ) - 丁寧な試合シーンの描写に引き込まれました…！作者さんのサッカーの豊富な知識も伝わってきてすぐに虜になりました！お身体に気を付けてご自身のペースで頑張って下さい( ꈍᴗꈍ) (2月22日 18時) (レス) @page23 id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2024年2月15日 20時
