107 面会 ページ11
面会許可が下りたので、部活後に訪問した。扉を開けると、個室部屋に拓人くんがいた。シルクの寝衣を着ている。
「たっくん、足の調子はどう？」
「まあまあってところかな」
テレビの音声が聞こえる。ふと画面を見ると、聖堂山中 vs 千羽山中の試合結果が出ていた。16-0で聖堂山中の圧勝。拓人くんの表情が曇っていた。
「次の相手は...聖堂山中なんだね。厳しい戦いになりそう」
「この足が動きさえすれば...！」
「たっくん、それは無理だよ。安静にしなくちゃ」
「...っ」
気持ちは痛いほどわかる。だって彼は雷門のキャプテンだから。皆を完璧にまとめあげられるのは拓人くんしかいない。拓人くんの指揮が整った万全の体制で戦うのが一番良いけど、それは現実的に難しい。
「...ねえ、たっくん。副キャプテンとして私を推薦してくれたって、本当？」
「ああ」
「どうして選んでくれたの」
「Aを側で見ていて相応しいと思ったから。天馬がキャプテンになるべきだと思ったと同時に、今の状況では荷が重いと思ってな」
「...」
束の間、黙り込む。すると、私の手を覆うようにして拓人くんが手を置いた。
「冷静なAなら、きっと天馬を導ける」
見上げると、彼の目は真剣だった。その言葉に嘘偽りはなかった。
「わかった。頑張ってみる」
「ああ」
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充滞(プロフ) - ビジュさん» イナイレ小説の作者様にそう言っていただけて嬉しいです！永劫回帰など拝読しております。コメントありがとうございます！ (2月22日 20時) (
レス) id: a229a1ca73 (このIDを非表示/違反報告)
ビジュ(プロフ) - 丁寧な試合シーンの描写に引き込まれました…！作者さんのサッカーの豊富な知識も伝わってきてすぐに虜になりました！お身体に気を付けてご自身のペースで頑張って下さい( ꈍᴗꈍ) (2月22日 18時) (レス) @page23 id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2024年2月15日 20時
