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認める -Yoongi- ページ49

結局。

あれからAを見ることなく
シンガポール公演は終わった。

見ることなく…っていうか、
常に誰かに見られてる気がして、
Aを見てまた甘いだのなんだの言われるのが恥ずかしかったから。


結果。

機嫌はよくない。
見たいのに見れないわけだから。

「ヒョン?怒ってるんですか?僕達が知ってて言わなかったこと」

「そんなんじゃねぇし」

「なら…あぁ、僕達が気になって、ヌナのこと見れないからですね?」

図星を突かれ、
ジョングクを睨むも、

「ヌナって、結構お酒強いですよね。さっきとまた違うの飲んでるし」

と、Aの方を見ながらジョングクがそう言ったから…
俺もチラッとそっちの方を見、
Aの姿を確認すると…

自然と緩む口元。
下唇を噛んで平静を装うも…

こいつらのせいで数時間ぶりに見たA。
ヌナ達と何を話してんだか。
楽しそうな笑顔に、つい見入ってしまう。


…と。


ハッと気づき、
周りを見渡すと…

ナムジュンとジミンがこっちを見て、
ニヤニヤと笑っていた。

「ヒョン、すみません。ヒョンのこと、ずっと見てたわけじゃないんですよ?」

「そうそう。でもなんですかね?ふっと見たら、ヒョンがまた甘い顔してて…」

そう言って、
酒で火照った顔を両手で覆ったジミン。

「みんな新鮮なんですよ、ヒョンのことが。今までの彼女の時と全然違いますもん」

「一緒だよ」

「いや、違います」

「変わんねぇよ」








…とは言ったものの。

ガチャリと開いたドア。
こじ開けるようにして中に入ると、

「ユン…っ!」


Aの部屋に入った。
Aの顔を確認した。

もうそれだけでダメだった。

言葉を発するよりも先に出た手。
ドアが閉まるよりも先に触れた唇。



長かった。

いち…に…さん…
五日ぶり?六日ぶり?

もうわかんねぇ。

わかんねぇけどとにかく長かった。

唇も、手も、目も、耳も…
匂いだって全部。

全身でこんなにもAのことを欲してたんだと…
抱きしめて、キスして…
よくわかった。




一緒だ…
変わらない…



そんなことない。
全然違う。


「会いたかった」


こんな想いになるのは初めてで、
こんな言葉を口にするのも初めてで。


もういい。
あいつらに笑われてもいい。


背中に回ったAの手。

それがこんなに嬉しくて、
こんなに好きなのは俺なんだから。

「ユンギ…」

Aは俺のもんなんだから、
もうなんだっていい。

部屋 -You-→←バレる -Yoongi-



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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです!!しかもお話の途中でのコメ!無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ! (2020年6月3日 19時) (レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません!最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは!コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって?2回目?2回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がほ | 作成日時:2019年3月3日 16時

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