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デレる -Yoongi- ページ46

Aの部屋を出てエレベーターに向かうと、
なぜかそこに知った顔の奴が。

「ヒョン。遅いです」

「なんでお前がこんな所にいるんだよ」

「二人でコンビニに行ってたっていうアリバイ作りの為です。もうジンヒョンは帰って来てるんですよ?」

なんだかんだ…
ジョングクには世話になりっぱなしで。

「で?どうでした?もちろん上手くいったんですよね?」

来たエレベーターに乗り込むと、
ニヤニヤしながら聞いてきたジョングク。

いつもなら…

うるせぇって一言言って、
いちいちそんな質問に答えたりなんかしねぇけど。

「ありがと」

真っ直ぐとドアを見ながらそう言うと、

「え?」

と、Aみたいに聞き返してきた。

「ありがとな」

と、さっきより大きな声で言うと、

「ヒョンが…僕にありがとうって言った!」

と、大袈裟に驚くジョングク。

「なんだよ。それくらい、いつも言ってるだろ」

「いやいやいやいや……これは……素直なヌナの影響ですね」

って、言ってきたから睨んだ。


部屋がある階に着きドアが開くと、
前に広がる廊下にはマネージャー達がいて、
連絡がつかなかった俺達を心配し、
事情を説明すると怒られたけど……

マジで…
今回のことはジョングクのお陰だから。


「二つ買ってやるよ」

「え?」

「カメラのレンズ買うんだろ?二つ買ってやる」

「え?本当に?」

「マジで助かった。ありがとな。おやすみ」


ジョングクの肩をポンッと叩き、
部屋に入った。

部屋に入るとタイプは違えど、
棚…ソファー…テーブル…ベッド。

Aの部屋でのことを思い出し、
自然と指で触れていた自分の唇。

ポンッと頭に浮かんだAの顔。

そしたら…
なんだろ。

……恋しく…なって。

数分前に別れたばっかなのに。

なんだろ。
好きだったけど、
今までこんな風に思ったことはなかったのに。

もうAに触れたくて、
会いたくてたまらなくなって。

って考えてたら、
電話をかけていた。


案の定、
全てが思った通りのA。

また敬語。
またさん付け。

まぁAらしいからいいんだけど。

…と思ったら。


ユンギ…


だから…

ただ、さん…がなくなっただけだから。

呼べ呼べ言っておいて、
いざ呼ばれると、
耳が敏感に反応する。

鼓膜が擽ったいような感じ。



また明日…ね?

と、言われ、

…うん。

と、かっこつけて返事をしたけど。


電話を切った瞬間、
誰にも見せれないほどデレた顔をして、
その場に座り込んだ。

空港 -Yoongi-→←放心状態 -You-



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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです!!しかもお話の途中でのコメ!無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ! (2020年6月3日 19時) (レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません!最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは!コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって?2回目?2回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がほ | 作成日時:2019年3月3日 16時

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