検索窓
今日:5 hit、昨日:60 hit、合計:952,475 hit

キス -Yoongi- ページ43

マジで。

軽く触れて、
それだけで今夜は我慢しようと思った。

こういうこと…
もしかしたらAは苦手なのかもって思ったから。

けど、さっきとは全然違うキス。

無理矢理
口封じのようにしたさっきのキスとは違い、
唇の形や柔らかさ、温度。
ゆっくりとそれらが伝わって…

一度グッと堪えて唇を離したものの、
離した瞬間、
Aの微かな吐息が口にかかって…

やっぱり無理だった。

もう一度…
今度は押し付けるように唇に触れれば、
一歩後ろに下がったA。

追いかけるように、
角度を変えて唇を何度も啄ばめば、
いつの間にかAは壁に追いやられ、
もう逃げ道はなく、
箍が外れた俺は何度もAの唇に触れた。

お互いが離れるわずかな瞬間。

その瞬間に漏れる吐息とか、
聞いたことのないAの甘い声。
お互いのリップ音。

耳が…死にそう。

「ユンギさっ…ん!」

「ユンギって呼べって言っただろ」

「ん…あ、……ユンギ、待って」


まだ俺のことをさん付けで呼ぼうとするAの言葉を飲み込んで、
唇は触れたまま話し、
言い終わるとまた唇に触れ、
離れた瞬間、
今度はちゃんとユンギって呼んだから…

「呼べるじゃん」

呼んでくれたことに満足し、
ちょっと顔を離すと下を向いたA。

覗き込むように見れば、
お互いの唾液で濡れた唇…
潤んだ涙目のAと目が合って…

「もう無理…っ」

無理…と言いながらも、
俺に応えてくれるA。

「なぁ……さっきなんで拒否った?」

聞いたくせに、
Aの唇を離せない俺。

質問に答えられるわけもなく、
Aからは甘い声だけが漏れる。

「なんで?」

また唇は触れたまま聞くと、

「お願い…もう…無理」

…と。
質問に答えなかったから。

舌を出し、
ペロッとAの下唇を舐めると、

「…あっ…ん!」

…と。
堪らなく可愛い声を出したから…

「キス…嫌だった?したくなかった?」

下手に出てそう聞いたのは、
そうじゃないだろうなって確信がなんとなくあったから。

「違っ…じゃなくて」

「じゃなくて?」

「やっ…言えな…い…ちょっと……離れよう?」

ギュッと…思いっきり掴まれたトレーナー。
堪らなく可愛いお願いと言い方。

なら……と。

顎…頬…耳…首…と、
チュッ、チュッ…と吸い付きながら離れると、

「ユンギ待って。もういっぱいいっぱいなの。お願い」


さっきから鳴ってるスマホ。
ジョングクだろ。
でも…
ヤバい…Aから離れられそうにない。

いっぱいいっぱい -Yoongi-→←限界 -Yoongi-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (668 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1776人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです!!しかもお話の途中でのコメ!無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ! (2020年6月3日 19時) (レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません!最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは!コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって?2回目?2回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:がほ | 作成日時:2019年3月3日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。