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限界 -Yoongi- ページ42

「じゃ…また明日」

「はい。あ…廊下見ますね」


あの後、
Aを俺の上から降ろし、
ジョングクがくれた飴の話や、
俺が持ち去った高麗人参の話、
クッキーモンスターのナノブロックの話をしたりした。

すると次第に戻ってきたAの笑顔。
俺の大好きな笑顔。


でも話をしてる途中、
ジョングクからメールがあった。

打ち上げが終わり、
メンバーやスタッフがもうホテルに向かってるようで。


『返信がない場合は、お楽しみ中って事で、あとは僕が上手くやっときます。その際、レンズ+1で。残念ながらもしそうでない場合は、早めに部屋に帰って来て下さい』


…ったく。

『もう帰る』

ササッとそれだけ返信し、
Aにも事情を話し、部屋に帰ることになった。



「大丈夫そうです。今 廊下すごく静かです」

ドアから少し顔を出し、
廊下を確認してくれたA。

「ユンギさん?」

「一回だけ…」

「え?」

「一回だけ、ユンギ…って…呼んでみて?」

また勝手に…
髪を撫でながらそう頼んだ。


もう無理に何かしようなんてしねぇ。
お前のペースにも合わせれるよう、
できる限り努力する。
…って言いながら、
勝手にお前に触れるこの手を
一番どうにかしねぇといけねぇんだけど。


俺から目を離し、
ちょっと考えるような表情になり、
そして…


「ユンギ…」


と、恥ずかしそうに言ってくれたから…


ただ『さん』がなくなっただけ。
ただそれだけのことなんだけど、
身体の中心から、
わっと嬉しさが込み上げてくる感じ。


ダメだ。
きっと俺、Aの全てがダメなんだ。

新たに知ること、
聞くこと、
感じること。

知れば知るほど、
聞けば聞くほど、
感じれば感じるほど。

欲が止まらねぇ。

お前のペースに合わせれるよう…
なんて。
つい数分前にかっこつけたこと言っといて、
やっぱり無理だ。


我慢ができない。

欲を抑えれない。


限界。


「キス……してもいい?」

どうしても、
お前に触れたくてたまらない。

「もし嫌なら…無理にはしないから」

無理矢理奪うようなこと、
それはしない。

けど、触れたくてたまらない。


赤い顔で、
目を泳がすA。

返事が気になって、
目を離さずAを見続けた。

すると…


「……うん」


と、小さく頷きながら、
小さな声でそう言ってくれたから…


頬に触れ、
顎を少し上げさすと、
ゆっくりとAに触れた。

キス -Yoongi-→←拒否 -Yoongi-



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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです!!しかもお話の途中でのコメ!無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ! (2020年6月3日 19時) (レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません!最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは!コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって?2回目?2回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がほ | 作成日時:2019年3月3日 16時

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