通訳ヌナと… 【Yoongi：3】

想い -Yoongi- ページ25

「なんで急に避けたんですか！？
ずっとそんなことなかったのに…
最後に話した東京ドームの時も、
そんなことなかったのに…
急に避けられて、
何か失礼なことしたかな？とか、
ユンギさんを怒らせるようなことしたのかなって
何度も何度も考えたけど…
どうしてもわからなくて…
だけど、
ユンギさんに直接聞くことはできなくて…
何かしたのなら謝りたいのに、
それもできなくて…」


泣きながら、
胸の中に溜め込んでた想いを全部、
一気に吐き出すかのように話し出したA。

興奮してるのか早口で、
止まることなく言葉を口にし続けて…

こんなA、見たことなくて…


「A…ちょっと落ち着け」

そう言ったけど、
その言葉は耳には届いてないようで。


「あの廊下でのことだって、
私はそんなつもり一切なかったのに…
オンニが妊娠してて、
そのエコー写真見せてもらったり、
大きくなったお腹の写真見せてもらったり、
ただそれだけだったし、
ソユンオンニの弟のジフンくんだって…！
たしかに私は通訳で、
あそこは本来私がいるべき場所じゃないのかもしれないけど、だからって…！」


「A、ちょっと待てって！」


「身の程知らずだってわかってます。
だけど…急に態度が変わって、辛かった…
けど、ファンなら…スタッフとしてならって…
それなら、そばにいてもいいよね？って思って
お仕事してきたけど…
だけど目ざわりだって言われて、」

「だからっ」

「本当に嫌われたのかもしれないって思って、
でも…今日の…あのモデルさんのことは…」

モデル？

「二人とは住む世界が違うって…
二人を見て…すごくよくわかって…
だから…早く忘れなきゃって…
忘れてお仕事頑張らなきゃって思ってたのに…
なのにユンギさんが部屋に来て、こんな…
ごめんなんていりません。
だから…お願いだから…もう避けないで……っ！」




想いを吐き出すAに圧倒され
ただ見ているしかできなかった。

ジョングクが言っていた
『俺のせいでしてるAの勘違い』
それの意味がわかって…


背中に回していた両腕。

パッとその腕を離すと、
両手をAの両頬に添えた。

そして…

顔を近づけ、
奪うように無理矢理に…
唇に触れた。



その口から、
もう勘違いしてる言葉を話させたくなかった。

それに、
一旦 Aを落ち着かせたかった。

でもそれ以上に…
俺へのいじらしいほどのAの想いが
愛おしくてたまらなかった。

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