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部屋 -You- ページ22

突然鳴った部屋のベル。

反射的にドアを見るも…誰だろう…?

ソアから数分前に
まだお店なんだけど体調は大丈夫か?と、
電話があったばかり。

だとしたら会社関係者ではないはず。

ルームサービスなんて頼んでないし、
間違い…?と思いながら
音を立てずにドアに近づき、
片目を閉じて、ドアスコープを覗いた瞬間…!

咄嗟に両手で口を押さえ、
息を飲み込んだ。


待って…

ちょっと待って…

見間違い…だよね?

うん。
絶対にそうだよ。

そんなはずないもの。



そう思い、
音を立てないようにゆっくりと…
もう一度ドアスコープから覗くも、
どう見たって…
多分…

ドアの向こうにいるのはユンギさん。


なんで?

だって…
なんで部屋を知ってるの?

っていうか、なんで部屋に?


ソアはもちろん何も言ってなかったし、
だけど何か連絡があったのかも…と、
スマホを取りに行こうと思った時、

バンバンバンッとドアを叩かれ、


「A!俺だよ。いるなら開けてくれよ」


…と、
明らかにそれはユンギさんの声で…

A…と、
誰かの部屋と間違えてるのではなく、
私の名前を呼んでくれ…

ふら…っと…
ドアの方に戻り始めた時、

「人が来るんだって!」

と、言われ…


気づいたらドアに駆け寄って、
言い終わる前にロックを外しドアを開けた。


そしたら…


開いたドアの隙間。

その隙間から見えたのは、
やっぱりユンギさんで…


ユンギさん…
なんで…

と、言おうと思った。


けど目頭が熱くなって、
その前にユンギさんの顔がぼやけた。


…と、思ったら。



急にユンギさんの方からドアが押され、
後ずさりしたと思ったら……


そこからは、
よくわからなかった。


とにかく視界がぼやけてたのと、
いきなりだったから…


身体が後ろや横に大きく動き、
何かにドンッとぶつかり、
目を開けた時…


目の前にあったのは黒いトレーナーで、
背中には腕の感触がして、
頭や髪には…
誰かの顔が当たってて…


呼吸するたびに鼻からは、
ボディーソープのような香りが入ってきて、
だからもう…呼吸さえ簡単にはできなくて。


「…ユンギさん?」


そう聞いたのは、
さっき見た自分の目が信じられなかったから。

黒いトレーナーがユンギさんの服で、
感じる身体が…
ユンギさんに抱きしめられているんだと…
信じられなかったから。


なのに…


「俺以外に…誰がいるんだよ」


なんて…


私には…
ユンギさんしかいないのに。

糸 -You-→←ホテル -Yoongi-



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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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がほ(プロフ) - ハイリさん» こんにちは^ ^そんな風に言って下さり、本当に嬉しいです!!しかもお話の途中でのコメ!無理せず、ゆっくり最後まで読んでもらえたら嬉しいです。ユンギ、いいですよね〜。ユンギの次のお話も考えてるので、それもぜひぜひ! (2020年6月3日 19時) (レス) id: 7925a63dc6 (このIDを非表示/違反報告)
ハイリ(プロフ) - すごく、すごーく気持ちが入り込んでしまい、一秒たりともこのお話から目が離せません!最近少しだけ気になり始めたユンギさんでしたが、この物語を読むことで劇的なファンへと変貌致しました(笑)まだ読み途中ですが、ドキドキと切なさの狭間で胸が苦し〜い(^^) (2020年6月3日 17時) (レス) id: 9a9ff787e6 (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - YG Loveさん» こんにちは!コメありがとうございます(^^)YG…なんだかもう(T-T)YGが、BIGBANGが、これからどうなって行くのか考えるだけで不安です(T-T) (2019年8月23日 9時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)
YG Love(プロフ) - 私もarmyとVIP掛け持ちしてるので気持ちはよくわかります。すごくショックでした。 (2019年8月22日 23時) (レス) id: 067bdd342e (このIDを非表示/違反報告)
がほ(プロフ) - RxSさん» こんにちは(^^)なんですって?2回目?2回も読んでもらえるなんて、本当にありがとうございます。スッと入ってくる感覚…書き手として、たまらなく嬉しいお言葉です。ありがとうございます(^^) (2019年7月24日 11時) (レス) id: c74390b1f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がほ | 作成日時:2019年3月3日 16時

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